米国株式市場:心配な9月がやってくる

123億ドルの資金が、米国株専門のファンドから先週流出した、と報道されています。下のチャートで分かりますが、これほど大量な資金が流出するのは、ほぼ5年ぶりです。

チャート:blogs.wsj.com/moneybeat
流出資金は123億ドルですが、その80%に相当する資金は、S&P500指数を構成する銘柄に投資しているETF、SPDR S&P 500 (ティッカー:SPY)からの流出です。SPYの週足チャートを見てみましょう。



矢印の方向で分かりますが、トレンドは明らかなアップトレンドです。力強いローソク足ではありませんが、先週SPYは陽線(1)を形成し、上昇する25週移動平均線がサポートになった可能性があります。

ダイバージェンスを指摘する人たちもいます。2の部分で分かりますが、ETFの値段は上昇していますが、MACDは既に下げが始まっているので、マーケットはアップトレンドからダウントレンドに転換するという見方です。しかし3の部分を見てください。ダイバージェンスは一時的な調整を警報する場合もありますから、今回の下げも、一時的な調整で終わってしまう可能性があります。

もし一時的な下げで終わる可能性があるのなら、投資家たちは、なぜ100億ドルもの資金をSPYから引き出したのでしょうか?私たちも、株へ割り当てる資金を減らすべきでしょうか?

資料:Bloomberg, Guggenheim Investments

投資家たちが心配しているのは季節的な要因です。上のチャートには、各月のSPYの成績が示されています。Aの部分を見てください。SPYが最も成績が悪いのは、平均マイナス1.1%の9月です。もうひとつの心配事は、9月17、18日に控えたFOMCです。この二日間にわたる会議で、量的緩和縮小が決定される、と見ている人たちが多いですから、今のうちにSPYを利食っておこうという動きが出ているようです。

もちろん、持ち株を全て売る必要はありませんが、トニー・ロイランス氏(投資アドバイザー)は、こう述べています。
マーケットは重要な局面をむかえていますから、持ち株を直ぐに売れる準備をしておくことを勧めます。
(参照した記事:Chart of the Day: Investors Spooked; Outflows Spike

Approaching The Worst Historical Month For The S&P 500

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