2013年8月16日金曜日

超強気論者が降伏、金はここが底だ!?

著名ヘッジファンド・マネージャー、ジョン・ポールソン氏が金ETPを売った。
8月14日(ブルームバーグ):金を裏付けとする上場取引型金融商品(ETP)「SPDRゴールド・トラスト」の最大の保有者である米資産家ジョン・ポールソン氏は、金価格が弱気相場入りしたことを受け、持ち分を53%縮小した。
頑固な金の信奉者がついに降伏だ。もちろん、半分売っただけだから全面降伏ではない、という反論もあるが、このニュースに憤慨する投資家たちもいる。

つい1カ月前まで、ポールソン氏は金投資を投資家たちに勧めていたが、氏が実際に行なっていたことは金の売りだ。もし、これが意図的なら道義に反する行為だが、大量なファンド解約の申し込みが原因で、仕方無く金を売却したということも考えられる。
相場の世界で言われることだが、頑固な強気論者が株を手放す時はマーケットの底が近い。その反対に、万年ベアが買いに転じる時は、マーケットは天井を形成している可能性が高い。ということで、超強気なポールソン氏が弱気になったのだから、これは金の底打ちシグナルだ、という意見が早速出ている。
ポールソン氏が売ったからと言って、金ETP保持者がゼロになった訳ではない。しかし投資心理を考慮した場合、著名強気投資家による大量な売却は、マーケットの底形成に好材料となる。 -- マイク・シェドロック氏(投資アドバイザー)
ライアン・デトリック氏(シェイファーズ・インベストメント・リサーチ)は、こんなツイートをしている。
「ブルームバーグに“金を信用できなくなった”という記事が掲載されている。その一方、投資家たちの金に対するセンチメントは、9年ぶりの最悪レベルから回復が始まっている。大底はこのような状況で形成されるものだ。」 

チャート:SentimenTrader.com
上のチャートには、投資家たちの金に対するセンチメントの推移が示されている。1の矢印で分かるように、強気センチメントは相変わらず下げ方向だが、最近の動き(2)だけを見ると上昇が始まっている。

“金を信用できなくなった”、というブルームバーグの記事から引用しよう。
「私たちが保有しているのはゴミ袋だ」、とフィリップ・マン氏(53歳)は言う。2009年以来、マン夫妻は退職後のための貯蓄から約半分に相当する16万ドルを引き出して、金貨と銀貨を買った。しかし、それらは40%の値下がりとなり、予定していた住宅の購入が不可能になってしまった。
「私たちが保有しているのはゴミ袋だ。」 言うまでもなく、これ以上悪いセンチメントは無い。もう一度、上のチャートを見てほしい。金はゴミのようなものだ、と思っている人たちは、マン氏以外にも多数いることだろう。金は既に底を打った、と断言することはできないが、ここからは金の積極的な空売りを避けたいと思う。


(参照した記事:ポールソン氏が金ETPの保有縮小、ソロス氏は全て売却

Losing Faith in Gold From Ghana to Vancouver Proves Rout

Losing Faith in Gold at the Wrong Time; Did Paulson's Sale Mark the Bottom? Who's Left to Sell?

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