2013年8月13日火曜日

野球は男の世界、女性が立ち入る場所ではない!?

野球の話です。と言っても、ゲームや選手の話ではありません。ご存じの方も多いと思いますが、ロサンゼルスにはドジャースというメジャーリーグのチームがあります。昔、野茂選手がいたところです。去年からになりますが、ドジャースのダグアウトには一人の女性がいます。


写真:athletesperformance.com
選手がデッドボールを受けた時など直ぐダグアウトから飛び出てくるので、医療関係の仕事をしている人だろう、ということは分かりますが、彼女について調べたことは今日まで一度もありません。選手、監督、コーチの全てが男ですから、彼女の存在は目立ちます。

名前はスー・ファルソーン(39歳)、ドジャースのヘッド・アスレティックトレーナーです。言うまでもなく、ヘッドですからアスレティックトレーナーの最高責任者になります。
アスレティックトレーナー (Athletic Trainer) は、スポーツ現場で選手が受傷したときの応急処置や傷害の評価、復帰までの手順を考えたり、傷害の予防のために働く、スタッフの一員である。現在ではスポーツ現場に限らず、高齢者の健康づくりなど、職域が広がっている。(ウィキペディアから)
野球だけに限らず、全米のプロスポーツで、ヘッド・アスレティックトレーナーを務める女性はファルソーンさん一人だけだそうです。

しかし羨ましいです。ダグアウトからメジャーリーグの試合を見ることなど一般の人にはできません。選手たちの会話、監督やコーチの話を聞くことができるのですから、正に内側から野球を見ることができるのです。

もちろん嫌なこともあるでしょう。テレビを見ると分かることですが、多くのメジャーの選手たちは、ところかまわずつばを吐きます。もちろん、ダグアウトの中でもつばを吐く選手がいますから、ひょっとしたらファルソーンさんは閉口しているかもしれません。更に、クラブハウスの中では下品な会話もあることでしょうから、つまらない話にゲンナリすることもあるでしょう。
女性がダグアウト、それにクラブハウスに入って来るということで、最初は戸惑った選手もいます。私自身、彼女の前では慎重な態度をとる必要があると思いました。しかし、彼女の明るい性格、それに選手のケガに対する彼女の真剣な姿を見て、選手たちは彼女を100%受け入れました。 -- アンドレ・イーシアー(ドジャース外野手)
私は彼らの世界にいるのだ、ということを忘れないようにしています。私が女性だからといって、25人の選手、そして10人のコーチたちが態度を変えるとは思っていません。もし聞きたくない会話を耳にしたら、そのような会話に加わる必要はありません。クラブハウスから出ていけばよいだけです。私が彼らの世界にいるのです。彼らが私の世界にいるのではありません。 -- スー・ファルソーン
「野球は男の世界だ。女が立ち入るところではない。 」「今年ドジャースにケガが多いのはファルソーンのせいだ。」 そんなツイートを見かけることがありますが、ファルソーンさんは、こう語っています。
残念なことですが、私に対してひどいことを言う人たちがいます。匿名ですから、本当に言い放題です。読者のコメント欄は読まないようにしています。
ファルソーンさんは、こんな時に誇りを感じると言います。
球場の中を歩いていると、観客席にいた女の子が手を振ってこう叫びました。「大きくなったら、私もファルソーンさんのようになりたい!」
ファルソーンさんは単なるアスレティックトレーナーではありません。女の子たちが憧れる模範的な人物です。野球は男の世界??バカバカしい。野球ファンは男だけではありません。





(参照した記事:Barrier-breaking female trainer a good fit for Dodgers

追伸:現在ドジャースは西部地区の首位です。(68勝50敗)

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