日足チャートからは買いシグナル、週足チャートは完全な売り基調

世界最大の金生産会社、バリック・ゴールドの決算は予想されたとおり悪かった。
第2四半期の損額は85億6000万ドル、一株に換算すると損額は8ドル55セントに及ぶ極めて大きな赤字決算だったが、これに驚く投資家はほとんどいなかった。バリック・ゴールドの前年度同時期は7億8700万ドルの利益、一株利益は79セントだった。(ウォール・ストリート・ジャーナル)
更に、バリック・ゴールドは配当金の大幅引き下げを発表したが、「金価格が大きく下げ、企業利益が減っているのだから当然のことだ」、といった意見が多く、減配が売り材料になることはなかった。

日足チャートを見てみよう。




矢印で分かるように、7月5日の安値から反発ラリーを展開した後、現在株価は下降する50日移動平均線(1)の突破に難航している。しかし、パラメータを3-10-16に設定したMACDのスローライン(青)はゼロラインより上にあり、バリック・ゴールドは買い基調にある。更に、ファストライン(2)は買いシグナルとなるゼロライン割れが最近起き、もし株価が50日移動平均線を突破するなら買ってやろう、と計画している人達がいることだろう。前回、同様なことが起きた時は(3)、株価は50日移動平均線まで上昇した(4)。

繰り返しになるが、50日移動平均線は下げ方向であり、バリック・ゴールドはダウントレンドの株だ。チャートには入れてないが、長期トレンドを示す200日移動平均線も下げ方向だから、現在MACDから出ている買いシグナルはダマシの可能性もある。

週足チャートを見てみよう。



スローライン(A)はゼロラインより下での動きが続き、バリック・ゴールドは売り基調にある。4のローソク足は日足チャート上に示された4に相当し、その翌週、ファストライン(B)はゼロラインを越えて売りシグナルが出た。

7月5日の安値から反発ラリーが始まる前、EとFの二線で分かるように、株価の動きとは反対にファストラインは既に上昇が始まり、買いシグナルとなるダイバージェンスが起きていた。

3本連続の陽線の後、現在株価は先週の安値をテスト中だ(D)。ファストライン(C)もゼロラインに迫り、売りシグナルの点滅が近い。

日足のMACDからは買いシグナル、週足は完全な売り基調。言い換えれば、売り手を動揺させるためには、50日移動平均線を力強く突破することが必要だ。


(参照した記事:Barrick Earnings: Gold Miner Posts $8.56 Billion Loss Amid Charges

Barrick Gold Sharply Cuts Dividend

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