2013年7月5日金曜日

米雇用統計、増えたのは時給の低い仕事

7月5日(ブルームバーグ):6月の米雇用者数は市場の予想以上に増加した。失業率は前月から横ばい。(中略)ウニクレディト・グループのチーフ米国エコノミスト、ハーム・バンドホルツ氏(ニューヨーク在勤)は「労働市場は力強さを増している」と述べ、「良好な内容だ。特に上方修正されたことは明るい材料だ」と続けた。(後略)

雇用統計発表直前直後の動きを、ドル円の5分足チャートで見てみよう。




1が発表直後に形成された大陽線だ。1分足で見るとこうなる。



Aで分かるように、ほとんどの上げは最初の1分間で起きている。言い換えれば、雇用統計の発表とほぼ同時に買っていなければ、この大きな動きに乗るのは難しい。

報道されているように、雇用統計は良い内容だったと解釈されているが、もちろん反論も有る。aei-ideas.orgは、こんなことを指摘している。

雇用統計の本当の中身を知っているのは米国市民だ。非農業部門の就業者数は19万5000人増ということだが、先月米国から24万のフルタイムの仕事が消え、その代わり36万のパートタイムの仕事が増えた。
金融危機で不況に落ち込む前、米国にはパートタイムで働く人は2500万人いたが、今日その数は2800万人だ。更に、不況前フルタイムで働く人の数は1億2200万人、そして今日その数は1億1600万人に減っている。

では、6月に増えたのはどんな仕事だろうか。zerohedge.comはこう書いている。

・レジャー産業: 7万5000人増。この数値は、先月増えた非農業部門就業者数の約40%に相当する。レジャー産業の時給は低い。
・小売業: 3万7000人増。この業界も時給が低い。
・教育、ヘルス関連、そして一時採用: 2万3000人増。これらの業界の時給も低い。
簡単に言えば、先月増えた仕事の7割は給料の低い仕事だ。

予想を上回る雇用統計を受けて国債が売られ利回りが上昇している。



米国債(10年物)の利回りを示すチャートだが、現在の利回りは2.715%になり、5月の1.614%から68%も上昇している。国債の利回りは住宅ローン金利に大きな影響を与えるから、住宅建築株が最近低迷している。



黒い線が国債の利回り、赤い線が住宅建築株指数になる。上昇する長期金利が住宅株に悪影響となっているのが明らかだが、今日発表された雇用統計から、こんなことを言うこともできる。「アメリカで増えているのは給料の安い仕事ばかりだから、この状況が大きく改善されない限り、米国の住宅市場も不況前のレベルに戻ることはないだろう。」


(参照した記事: June Jobs: An employment report only a central banker could love

BONDS TANK AFTER JOBS REPORT: 10-Year Yield Soars To 2.7%

Where The (Low-Paying) Jobs Were In June

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