2013年7月27日土曜日

株価は6倍、買い材料は安倍晋三氏!?

3週間で株価が6倍になってしまった。7月8日の終値は2ドル96セント、そして昨日7月26日の終値は19ドル21セントだ。会社の名前はUSEC Inc、投資家たちには聞き慣れない名前だ。しかし、なぜこうも買われたのだろうか。調べてみると、安倍晋三氏の名前が出てきた。

ヤフー・ファイナンスによると、USEC Incの業務内容は、「エネルギー会社。低濃縮ウラン(LEU)を米国、日本、そして海外の原子力発電所へ供給する」、と記されている。USEC Inc>低濃縮ウラン供給会社>安倍晋三氏>原子力発電所。なるほど、それが買い材料か、と納得された方もいると思うが、7月22日、ブルームバーグはこう報道している。

USEC Incの株価が2倍になった。イアン・ワイナー氏(ウェドブッシュ証券)は、「選挙は安倍晋三氏の政党の勝利、そして空売りの買い戻しによる踏み上げが大幅上昇の原因だ」、と述べている。
ロイターも同様な報道だ。
USEC Incはこれで7連勝、288%の上昇だ。これだと言える具体的な買い材料は無い。しかしアナリストたちは、日本で行われた週末の選挙が、原子力発電を支持する政党が勝利したことを挙げている。
ブルームバーグは、踏み上げを引き起こした大きな原因として、極めて少ない浮動株数を指摘している。
USEC Incは、25株を1株にするという株式の逆分割を今月行い、その結果売買できる浮動株数が約470万株に減った。Markit社のデータによると、7月18日時点におけるUSEC Inc株の空売り残高は、全浮動株数の16%に相当する量になっていた。「この大幅急騰はあくまでもテクニカル的なものであり、ファンダメンタルズが買い材料になった訳ではない」、とアンドリュー・ロス氏(ファースト・ニューヨーク・セキュリティーズ)は語っている。
25株を1株にするという株式の逆分割を行った理由は、USEC Incが、ニューヨーク証券取引所から上場廃止という危機に直面していたためだ。株価があまりにも安くなり、その状態が長期間にわたると、その企業の株は上場廃止の対象になる。要するに、USEC Inc株は長い低迷が続き、買い手から完全に見放された株だった訳だ。

7月7日(日)、株価が底を打つ前日、ズビ・バー氏(金融、信託の専門家)はこんなことを書いていた。
株式の逆分割、それに予期される株の再売り出しが原因となってUSEC Incの株価は大きく崩れている。再売り出しが実施されれば、確かに株価にはマイナス材料だが、特に最近の下げ方は異常であり、現時点ではUSEC Incの倒産、そして上場廃止が起きる可能性はほとんど無い。現在の株価を考えると、ここでの買いは、数年内に大きな利益を生むことだろう。

USEC Incの週足チャート

(参照した記事:USEC Doubles as Traders Say Uranium Stock Rally Spurs Squeeze

Shares of little-known uranium company blast into stratosphere

USEC's Recent Reverse Split And Share Implosion Present A Speculative Opportunity

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