米国株式市場:跳ね上がった投機熱

少なくとも10万ドルの投資資金がある人たちを対象に行われた意見調査結果を見てみると、83%が金融危機の再来を心配し、62%が株投資に恐れを感じている。この62%という数字は死に恐怖を感じる(57%)、そして人前でのスピーチに恐怖を感じる(57%)より高い。金融危機再来と株に対する恐怖に匹敵するものは、スカイダイビングに対する恐怖(81%)しかない。(Investment News)
更に、こんなことが昨日報道されている。

インベストメント・カンパニー・インスティテュートの発表によると、債券に投資しているミューチュアル・ファンドから先月流出した金額は史上最高の430億ドルに及んだ。この流出した資金は、米国株式市場へ向かうだろうと予測されていたが、実際に資金が流れ込んだ場所は現金同様のマネーマーケット・ファンドだ。
マネーマーケット・ファンドは安全だから資金を失う心配は無い。しかし、利回りは極めて低く0.46%程度だ。債券から株へ(グレート・ローテーション)が期待されていたが、先月起きたことは、「債券から現金へ」だ。
債券に投資をする人にとって、もっとも重要なことは安全性です。多数の顧客は金融危機で経験した株での大損を忘れることができず、債券ファンドを売った資金を株へ回そう、という気にはなれません。資金を守ることが第一であり、元本割れは起きてはならないことなのです。 -- ジュリアス・リグウェイ氏(投資アドバイザー)
現時点で、資金を株へ積極的に移すことができないもう一つの理由は、株式市場が現在高値圏にあるためだ。2009年3月、米国株式市場は底を打ち、上げ相場は既に4年以上も続いている。S&P500指数は2.5倍、ダウ指数は2.4倍、そしてナスダック総合指数は2.8倍に大きく成長し、今ここで株を買ったら高値をつかんでしまうのではないかと心配になる。
マーケットの大きな天井は、私たちが思っているより早く訪れる可能性がある。1920年代から現在までの上げ相場を調べてみると、上げ相場の末期には素晴らしい上昇が展開される。マーケットの天井はなだらかなものではなく、どちらかと言えば尖った山頂に近い。天井直前の12カ月間を見てみると、マーケットは平均で21%の上昇となり、現在のS&P500指数の伸びがこれに近い。 -- マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)
更にハルバート氏は、マーケットの天井付近では投機熱が顕著になることを挙げているのだが、このチャートを見てほしい。



7月12日のSentimenTrader.comに掲載されていたチャートだが、上半分がナスダック総合指数、そして下半分は投機性の高いことで知られる店頭銘柄の出来高だ。(店頭銘柄は値段が安いことから「ペニー・ストック」と呼ばれている。)円で囲ったが、ナスダックがピークとなった2000年、店頭銘柄の出来高が大きく増えている。そして今日、その出来高は2000年のピークを超えてしまった。

SentimenTrader.comはこう書いている。
今回の突出した出来高のほとんどは、ファニーメイとフレディマックに関連した銘柄で占められているから、これは純粋な統計であるとは言えない。しかし、この跳ね上がった出来高は、マーケットにはマイナス材料だと思われる。


(参照した記事/サイト:Americans fear another financial crisis, are spooked by investing

Bond Investors Turn to Cash

3 Signs the Market Is Near a Top

sentimentrader.com

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