予想を上回る米新築住宅販売件数、しかし売られる住宅株

米新築住宅販売、5年ぶり高水準 6月8.3%増(日本経済新聞)
5年ぶりの高水準などという言葉を見ると、これは景気の良い話だ、と思ってしまう。6月の新築住宅販売件数は49万7000、市場予想は48万3000、販売価格の中央値は24万9700ドルだった。しかし、住宅株は売られてしまった。何故だろうか。Bespoke Investment Groupは、こう書いている。

長期的に見てみると、住宅株と新築住宅販売件数はほぼ同様な動きになり、二者が2カ月以上にわたって正反対な動きになることは滅多に無い。2012年、住宅株は目覚ましい上昇を展開した。しかし、最近の6カ月間を振り返ってみると、新築住宅販売件数は+8.5%だが住宅株は12.15%の下落だ。現時点では住宅市場のデータにまだ表れていないが、投資家たちは、上昇する住宅ローン金利が住宅業界に悪影響を与えると明らかに判断している。
チャート: Bespoke Investment Group
(赤い線は住宅株指数、青い線は新築住宅販売件数。)
下降する株価が示すように、投資家たちは住宅市場に対して既に悲観的な見方だが、もちろん強気意見もある。

・住宅需要は相変わらず強い。建築コストの上昇で住宅価格を引き上げたが、今のところ売上に悪影響は無い。 -- デビー・ローゼンスタイン氏(中部大西洋沿岸地域の建築業者)
・今のところ、住宅は多くの人達に手が届く価格であり、住宅ローン金利の上昇はまだ悪影響になっていない。しかし、金利が更に上昇する前に買っておこうという切迫感が、住宅の大きな買い動機になっていることも確かだ。 -- ボブ・ウォルターズ氏(Quicken Loansのエコノミスト)
先日(16日)発表されたNAHB住宅市場指数は、予想された51を上回る57という2006年1月以来最高の結果だった。50以上の数値は良好な住宅市場を示し、言い換えると、57という数字には住宅建築業者の楽観的な住宅売上見通しが表れている。

待つしかないことは分かっているが、正しいのはどちらだろうか。株価が示すように、投資家の予想は住宅市場の冷え込みだが、実際に家を建てている業者は強気だ。もし業者が正しいのなら、現在展開される株価の下げは一時的なものであり、これは押し目買いのチャンスである可能性もある。さて、どんな結果になるだろうか。住宅株の動きを、しばらく追ってみようと思う。


(参照した記事:米新築住宅販売、5年ぶり高水準 6月8.3%増

New-Home Sales Hit 5-Year High, Homebuilders Struggle

Home builders boost prices amid rising rates

Homebuilder Confidence Surges To 57, Crushing Expectations

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