マクドナルドから従業員へ: 適切な家計管理のススメ

皆さんは家計簿をつけておられるだろうか。マクドナルドは、社員たちに家計管理の重要性を知ってもらうために、クレジットカードのビザ社から協力を得て、適切な家計管理を推奨するサイトを立ち上げた。さっそくアクセスしてみると、1カ月の出納例として、こんなものが出てきた。




1、マクドナルドからの月収 2、アルバイトからの月収 3、その他の収入
4、1カ月の合計収入 5、貯金 6、住宅ローン/家賃 7、車のローン
8、車/住宅保険 9、医療保険 10、暖房費 11、ケーブルTV/電話代
12、電気代 13、その他の出費 14、1カ月の合計出費 15、1カ月の小遣い
16、一日あたりの小遣い 

何かヘンではないだろうか。この例を見たロビン・ペナキア氏(deathandtaxesmag.com)は、こんな感想を述べている。

アルバイト/副業も記されていたから、一番上に記載されているマクドナルドからの収入は、てっきりパートタイムの収入だと思ってしまった。しかし、1105ドルというのはフルタイムで働いた場合のマクドナルドから得られる月給だった。
アルバイトが第2の職として最初から例に載せられているのはおかしいと思うが、もしアルバイトの時給が国の定める最低賃金だったとすると、マクドナルドとアルバイトの合計労働時間は週74時間になる。
この表には肝心なものが欠けている。車のローンや保険代は記されているが、月々のガソリン代の項目が無い。それに月々の食費項目も見あたらない。

アニーローズ・ストラサー氏(thinkprogress.org)は、こう書いている。

この出納例が証明したことは、マクドナルドの低い時給(8ドル25セント)では、いかに生活が苦しいかということだ。例として具体的な金額が記されているが、医療保険20ドル、暖房費0、それに家賃が600ドルという現実離れした数字ばかりだ。(例えば、個人で医療保険を買うと、月々平均で215ドルが必要になる。)
更に、例には食費や衣料品の項目が無い。もし独身なら、食費として最低で一週間32ドルが必要になり、家族4人なら少なくとも月々867ドルが必要だ。

ストラサー氏が言うように、出納例に載せられている数字は現実離れしている。私はカリフォルニア州に住んでいるが、ロサンゼルスでアパートを借りると月々1000ドル~3000ドルが必要になり、600ドルで住める場所を見つけることは不可能だ。もちろん、田舎へ行けば600ドルのアパートはあることだろうが、マクドナルドは田舎だけでビジネスを展開している訳ではない。

家計の管理を勧めることは悪くない。しかし、こんな現実離れした数字を見せられたのでは、呆れて物が言えない従業員が多数いることだろう。


(参照した記事/サイト: Budget Journal

McDonalds’ suggested budget for employees shows just how impossible it is to get by on minimum wage

McDonalds Tells Workers To Budget By Getting A Second Job And Turning Off Their Heat

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