急騰するガソリン、米国生産者物価指数は去年の9月以来最高の上昇

昨日のロイターの記事ですが、今日は下線を引いた部分が論議されています。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は10日、米インフレ率は依然低水準で、失業率は雇用情勢を誇張している可能性があるため、当面は金融緩和策を継続する、との方針を示した。(ロイター)
この「米インフレ率は依然低水準で」、を読んで怒ったのはマイケル・スナイダー氏(The Economic Collapse)です。
 
政府から発表されるインフレ率は信用できるものではなく、1978年以来インフレ率の計算方法は20回以上も変わり、発表される数字は実際のインフレ率より低い結果となっている。現に、1980年に使われていた方法で計算してみると、今日のインフレ率は8%になり、こんな数字を聞いたら国民は「これはひどいインフレだ」、と騒ぐことだろう。
オバマ氏が大統領に就任して以来、ガソリンの値段はほぼ2倍になった。ご存知のように、私たちが買う商品の全ては、トラックなどによって運ばれてくる訳だから、ガソリンの値上がりは多数の商品価格に影響を与える。

今朝、7月のミシガン大消費者信頼感指数が発表されました。結果は83.9という市場予想と前回の数値を下回る内容でした。ブルームバーグは、「上昇する住宅ローンの金利とガソリン価格が、消費者信頼感に悪影響となったようだ」、と報道しています。

4月の中頃から約24%の上昇となった原油を追うように、ガソリンも値上がっています。下はガソリンの日足チャートです。(ニューヨーク商品取引所:ガソリン8月限)



特に上げが顕著なのは今月に入ってからです。7月1日の終値は1ガロン2ドル73セント(1ガロンは3.785リットル)、そして今日の終値はほぼ3ドル12セントですから9取引日で14%の上昇となり、4月の安値からは18%の上昇です。

soberlook.comは、こんなことを指摘しています。

今日発表された、米国6月分の生産者物価指数は市場予想を超えただけでなく、去年の9月以来最高の上昇となった。原因は7.2%の急騰となったガソリンだ。
繰り返すが、頭に入れておいてほしいことは、「7.2%の急騰となったガソリン」というのは先月のことであり、既に大幅上昇となっている今月のことではない。言うまでもなく、来月発表となる7月分の生産者物価指数は更なる上昇が予想され、企業利益に悪影響となることが心配される。

ということで、上がっているのは長期金利だけではありません。原油、ガソリンの上昇も始まっています。エネルギー価格の上昇が一時的なものなら構いませんが、もし長引くようなら、生産者物価指数だけでなく消費者物価指数も上昇してしまいます。庶民の暮らしは、ますます苦しくなりそうです。


(参照した記事:当面は金融緩和策が必要=バーナンキ米FRB議長

Inflation Is Too Low? Are You Kidding Us Bernanke?

Consumer Sentiment in U.S. Unexpectedly Declined in July
Watch gasoline futures prices

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