オクラホマの病院が安い、よし、そこで手術してもらおう!

スーパーマーケット、百貨店、コンビニ、と様々な小売店があるが、共通していることは店内で販売されている品物には値段が明記されている。言い換えれば、私たちは買う前に商品の値段を確認することができるから、安いと思えば余分に買い、高いと思えば買うのをやめることができる。

話題になっているのはオクラホマ州にある病院、サージェリー・センター・オブ・オクラホマだ。ここをクリックしていただくと分かるが、サージェリー・センター・オブ・オクラホマは、オンラインで手術の料金を公表している。

いくつか見てみよう。


・痔核切除(Hemorrhoidectomy):$3,300
・膝関節鏡視下手術(Knee Arthroscopy):$3,740
・蝸牛[人工内耳]移植(Cochlear Implant):$8,800
・卵巣切除[除去](Removal of Ovary):$5,865

なぜ料金を公表したのだろうか。KFOR-TVは、こう報道している。

サージェリー・センター・オブ・オクラホマは二人の医師、キース・スミス氏、スティーブン・ランティエ氏によって15年前に「公正な医療料金」をモットーに創立された病院だ。約4年前にオンラインで料金の公表を始め、始めた理由は「料金競争」を起こすことだ。
現に、料金は病院によって大きく異なり、サージェリー・センター・オブ・オクラホマで乳房生検(術)[バイオプシー]をすると$3,505だが、マーシー・ホスピタルでは$16,244が必要になる。「最初は、当病院の料金は他の病院の半分くらいかなと思っていましたが、六分の一、八分の一といった場合もあります」、とランティエ氏は言う。
料金の公表は実際に効果が表れている。例えば、カリフォルニア在住のマシュー・ギャング氏だ。ギャング氏はバスケットボールで膝を痛め手術が必要になったが、氏には保険が無いから、カリフォルニアの病院で手術すると3万ドルが要る。しかし、サージェリー・センター・オブ・オクラホマなら手術料金は5700ドルで済むということを知り、片道2130キロの遠方だが氏は迷わずオクラホマへ飛んだ。

言うまでもなく、3万ドルと5700ドルの違いは大きい。往復航空券は500ドル前後で手に入るから、わざわざオクラホマの病院へ行くというのは、当然の結論だ。

こういう批判がある。「サージェリー・センター・オブ・オクラホマは民間の医療保険を受け付けるが、メディケアのような公的医療保険を受け付けない。サージェリー・センター・オブ・オクラホマは、金持ちを対象にした病院だ。」

そういう批判もあるかもしれないが、サージェリー・センター・オブ・オクラホマの料金は、他の病院の半分以下だ。なぜ、他の病院も料金をサージェリー・センター・オブ・オクラホマのように引き下げることができないのだろうか。原因の一つは、病院や医師による公的医療保険(メディケア)の悪用だと思う。グーグルで「メディケア詐欺(medicare fraud)」で検索すると、次々と実例が出てくる。

医療はスーパーマーケットで買い物をするのとは違う、と言われる方々もいると思うが、全ての病院はサージェリー・センター・オブ・オクラホマのように料金を公表するべきではないだろうか。もしそれが実現すれば、割高な病院は他の病院に歩調を合わせるだろうから、全体的な医療費が下がるような気がする。。





(参照した記事:Oklahoma City hospital posts surgery prices online; creates bidding war

Surgery Center of Oklahoma)

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