乱高下の円、アベノミクスはアベゲドン??

ドル円が瞬時96円を割り急激な円高になっている。ツイッターは、こんなツイートでいっぱいだ。




「ドル円は無茶苦茶だ!」

そしてビジネス・インサイダーは、さっそくこんな見出しの記事を掲載している。

ABEGEDDON: Yen Surging, As Markets Violently Turn Against Japan
アベゲドン: マーケットは猛烈に日本へ敵対、円急上昇

アベゲドンはアルマゲドン(ハルマゲドン)をもじったものであり、アルマゲドンは世界の終末における最終的な決戦の地だ。アルマゲドンと世界破滅は同義語として解釈されているから、アベゲドンはアベノミクスの失敗を意味し、更に日本経済の破滅を匂わせる言葉だ。(記事を読んでみたが、威勢が良かったのはタイトルだけで内容は無に等しかった。)

株や為替、先物をやる人たちは毎朝ニュースに目を通すのが習慣だ。 つまらない質問かもしれないが、なぜニュースなど読むのだろうか?読んだら儲けることができるのだろうか?

4月12日のThe Gurdianで、ロルフ・ドベリ氏はこんなことを書いている。

過去1年間を振り返った場合、あなたの重要な問題解決に役立つニュースは一つでもあっただろうか?必要以上の糖分摂取は体に悪い。私たちは、糖分が体に与える影響は理解していても、ニュースが私たちに与える悪影響がよく分かっていない。

たしかに考えてみれば、生活に役立つニュースは少ないと思う。午後から雨になりますという予報なら傘を持って出勤できるが、昨夜11時サンフランシスコで微震がありましたという報道なら、ああそうですかで話は終わりだ。もちろん、娯楽を求めてニュースを読む人もいるから、全てのニュースが無益という訳ではない。しかし、何故ニュースは私たちに悪影響となるのだろうか。ドベリ氏はいくつかの例を挙げているが、最初に記されているのがこれだ。

・ ニュースは的外れな情報である: 橋が崩れて、車が橋と共に転落するという事故があった。レポーターは車に乗っていた人だけに焦点を合わせ、なぜ橋は崩れたのかという肝心な橋の構造に関する報道は全く無かった。

先ほどのニュースに戻ろう。
「アベゲドン: マーケットは猛烈に日本へ敵対、円急上昇」
正に的外れの好見本タイトルだ。人目を引くという目的を達成していることは認めるが、あまりに感情的であり、日本を嘲笑っているような雰囲気もある。言うまでもなく、アベノミクスは破滅の運命にあるアベゲドンであると結論するのは現時点では不可能であり、マーケットは日本へ敵対するために円高を引き起こしている訳ではない。

ドベリ氏は、更にこう書いている。

もし情報の量が社会での成功を決めるなら、ジャーナリストたちがピラミッドの頂点に立っている筈だ。しかし現実はそうではない。


(参照した記事:ABEGEDDON: Yen Surging, As Markets Violently Turn Against Japan

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