米国株式市場:住宅建築株を手放すときが来た!?

米国の住宅着工件数の推移:

チャート: Macrotrends
以前のような強い数値ではないが、矢印で示したように、住宅着工件数は2009年に底を打って上昇が始まっている。超量的緩和政策の効果がついに現れ始めた、と結論する人が多いが、下のチャートを見てほしい。



住宅建築に欠かせないのが木材だが、上のチャーは、最近1年間の木材価格の動きを示したものだ。見てのとおり、価格は3月が天井になり、既に20%を超える下げとなっている。普通に考えた場合、住宅着工件数が順調に伸びることが予想されているのなら、木材価格は下落するのではなく上昇が続く筈だ。言い換えれば、既に下落が始まった木材価格は、米国住宅市場の先行き不安を示唆しているのではないだろうか。

次に、チャッド・カーンズ氏(ETFguide.com)が指摘するチャートを見てみよう。


・緑の線は木材価格(1)
・黒の線(2)は住宅建築株に投資しているETF
・2011年(A)、木材価格が大幅下落となった。しかし、住宅建築のETFは木材と同時に下げたのではなく、しばらく経ってから大きな下げとなった。
・そして現在(B)、ここ2カ月間で木材は20%の下げとなったが、住宅建築のETFはまだ下げが始まっていない。
・木材価格と住宅建築のETFの相関関係がマイナスになった(C)。この現状は、住宅建築のETFが大幅下落になる前(D)とよく似ている。

カーンズ氏はこう結論している。

最近2カ月間で起きた木材価格の大幅下落、それに他の指標に見られる危険信号を考慮すると、住宅建築株を手放すときが来たようだ。


(参照した記事:Timber! Watch Out for Falling Lumber Prices

If the Economic Recovery Is Strong, Why Are Lumber Prices Falling?)

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