2013年6月14日金曜日

米国債は買いだ!?

今朝のツイートで面白いと思ったのはこれです。



ライアン・デトリック氏は、シェイファーズ・インベストメント・リサーチのストラテジストです。「今日、TLTのMACDのヒストグラムが0を超えた。3月19日に同様なことが起き、TLTの価格は素早く117から122.8へ上昇した」、という意味になります。TLTというのは米国の長期国債に投資しているETFのことで、下が日足チャートです(金曜のマーケット終了1時間半前時点)。




1で分かるように、MACDのヒストグラムは0ラインを越えて、確かにプラスに転換しています。それに、MACDはシグナルラインをクロスして(2)買いシグナルも出ています。

3は同様なことが起きたという3月19日です。ヒストグラムはプラスに変わり(4)、そしてゴールデン・クロス(5)の買いシグナルも見えます。

もう一つ指摘したいのはダイバージェンスです。二本の矢印を見てください。ETFの価格は下げ方向ですが、MACDのヒストグラムは既に上昇が始まり、底が形成されている可能性が示されています。

TLTが下落する局面では国債の利回りが上昇し、その反対にTLTが上昇する局面では国債の利回りが下がります。下は、米長期国債の利回りを示すチャートです。



ヒストグラムはプラスで推移していましたが、今日マイナスに転落です(1)。MACDはシグナルラインを上から下へクロスして、売りシグナルが出ています(2)。

3は3月19日です。MACDのヒストグラムは0ラインを割り(4)、デッドクロスの売りシグナルも発せられています(5)。

矢印を見てください。ダイバージェンスが起きています。ETF価格の上昇とは反対にヒストグラムは下げ始め、天井が形成されている可能性が示唆されています。

ということで、上二つのチャートから判断できることは、米長期国債には現在買いシグナルが点滅し、更に上昇が続いていた利回りは下げに転じるということです。言い換えると、短期的には国債ラリーが起きそうな様相です。

では、もしここから長期国債(TLT)が買われた場合、どのあたりまで上昇するでしょうか。下は週足チャートです。




見てのとおり、下降するチャンネル内での動きが続いています。下辺がサポートになり、今週のローソク足(一番右)は陽線です。ここから反発ラリーが開始されると、ご察しのとおり、目標はチャンネルの上限です。しかし、下降するチャンネルですから、前回の高値を突破するのは無理そうです。

もちろん、上限に達すると、それは売りシグナルですから国債が売られることになります。そして売られた場合は、下降するチャンネルの下辺が目標値ですから、国債価格は今回の安値を割ることになります。言い換えると、国債利回りは今日のレベルより高くなるわけです。

国債の利回りについて、ジム・オニール氏(前ゴールドマン・サックス・アセット・マネージメント会長)は、こう述べています。

国債利回りの正常化ということを考えると、米国債(10年物)は現行の約2.2%から4%台へ上昇することになるだろう。これが意味することは、長期間に渡って続いた国債への投資熱が冷え込み、株が見直されるということだ。


(参照した記事:デトリック氏のツイート

JIM O'NEILL: We Could See A Bond Crash

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