米国株式市場:積極的に信用買いを利用する投資家たち

グレート・ローテーション(債券から株へ)、という言葉が流行ったが、今のところそんな現象は起きていない。ライアン・デトリック氏(schaefferstradingfloor.com)がツイートした二つのチャートを見てみよう。



先ず、好調に上昇している黒い折れ線はS&P500指数、そして赤の棒線は米株のミューチュアル・ファンドへの資金の流入/流出が示されている。上に伸びている赤い線は資金流入が流出を上回っていることを表し、その反対に下へ伸びる赤い線は、資金流出が流入を上回っていることを表している。

1は今年の一月だ。極めて長い線で分かるように、膨大な資金が米株のミューチュアル・ファンドへ流れ込んだ。正に、グレート・ローテンションが始まった、という雰囲気だった。しかし、突出した動きがあったのは一月だけで、その後は大きな資金の流入が無い。(大きな資金の流出も無い。)




赤い棒線は、国債や社債などの債券ファンドへの資金流入/流出が示されている。パッと見て分かることは、流入が圧倒的に多い。たしかに、今年に入ってからは(矢印の部分)流入資金が減っているが、流入資金が流出資金を上回っているという状況に変化は無い。(黒い折れ線はS&P500指数)

2008年の金融危機で、S&P500指数は50%を超える厳しい下落となり、多くの人たちが株で大きな損を出した。とうぜん、もう二度と株はやらない、と多数の人たちが誓ったことだろうから、これが相変わらず今日も続く債券人気になっていると思う。

大衆の気持ちとは関係なく、米国株式市場は順調に上昇中だ。現在マーケットに参加している人たちは、積極的に信用買いを利用している。


チャート:SentimenTrader

プラス、マイナスと記した部分だが、最近はマイナスでの動きが続いている。投資家たちの口座に現金がある場合はプラス、その反対に現金が無い場合はマイナスになる。

マイナスになっている原因は信用買いだ。矢印で分かるように、信用買い残は増え続け、現在のレベル(2)は前回のピーク(1)に達している。単純に判断すれば、投資家たちは買えるだけ目一杯株を買ってしまった可能性があるから、持ち株の一部を処分しないと次の株を買えない状態だ。ということで、利食いによる売り物に注意したいと思う。


(参照したサイト:デトリック氏のツイート1

デトリック氏のツイート2

SentimenTrader)

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