アベノミクスは失敗、成功?

5月23日の7.3%の大幅下落からちょうど一週間後、日経平均は5.2%の下げとなった。アベノミクスのパーティーは永久に続かないという二度目の警報だ。(マーケットビート)

私の悪い癖だが、こういう記事を読むとどうしても勘ぐってしまう。日本人だからそう思ってしまうのか、あるいは考え過ぎ、それとも単なる偏見かもしれないが、記者は「アベノミクスのパーティーは永久に続かない」と書いているけれども、本当に言いたかったことは「アベノミクスは失敗する」ということではないだろうか。

悪い癖が出たついでに、グーグルにアクセスして、「アベノミクスは失敗する」で検索してみた。

・東証暴落で中国紙が「アベノミクス失敗の前兆」と報じる 「長続きしない宣告」とも(産経ニュース)
・アベノミクスは失敗している。(中嶋 よしふみ) - 個人 - Yahoo!ニュース 
・株価下落はアベノミクスの失敗か - Astand - 朝日新聞デジタル
・韓国「アベノミクスが失敗しても成功しても、もう韓国はダメっぽい ... - きま速

もちろん、「アベノミクスは成功する」でも検索した。

・アベノミクス成功の秘訣は成功するまでやること=甘利経済再生相(ロイター)
・クルーグマン先生「アベノミクスは成功する。それは世界の経済担当者が ...
・「アベノミクスは成功するのか、失敗するのか」 - Yahoo!知恵袋 
・円安に成功したアベノミクス 次はアジア自由貿易 :日本経済新聞 - Nikkei

安倍晋三氏が内閣総理大臣に就任したのは2012年の12月26日だ。まだ半年も経っていないのに、現時点でアベノミクスが失敗した、成功したと結論するのは早急すぎると思う。

東証暴落は、アベノミクス失敗の前兆という見方にも賛成できない。投資家たちは、アベノミクス失敗の可能性が理由で株を手放したのだろうか。もちろん、それが理由で売った人もいたことだろうが、決定的な原因は急落するマーケットを見て株を保有し続けることが怖くなったからだ。

かなり前に読んだブログだが、1987年、89年、2000年の暴落が起きたとき、あるネットワークのレポーターが個人投資家たちに「なぜ持ち株を売ったのですか」、と質問したことがあった。ほとんどの人たちの回答は「株価が下げているから」というものであり、誰ひとりとして政治や経済を売り原因に挙げることはなかった。

マーケットは5%を超える下げとなった、という事実はニュースになるが、人々はなぜ下げたのかということが知りたくなる。 「投資家たちはアベノミクスの行方に不安を感じ始め、これが今回の売りにつながった。要するに今回の暴落は大衆のアベノミクスに対する不安を表すだけなく、アベノミクス失敗の前兆と判断することもできる」などと説明されると、そうかもしれないと思ってしまう人もいることだろう。

リットホルツ氏がこんなことを言っていた。「毎日マーケットが終了した後、なぜ今日のマーケットがこういう展開になったかを多くの専門家たちが説明する。もちろん、それらは意見であり、もっともらしい後講釈だ。」





(参照したサイト:Nikkei Takes Another Big Plunge

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