銅:単なるデッド・キャット・バウンス、それとも本格的な上昇開始?

雇用統計を見るつもりだったが寝坊してしまった。発表時刻は5時半(ニューヨーク8時半)、起きたのは5時45分過ぎだった。


米雇用統計、4月16万5千人増 市場予想上回る
3月分も上方修正 失業率は7.5%に低下(日本経済新聞)

この好結果を受けて、金曜のニューヨーク株式市場は強いスタートを切り、現在ダウ指数は150ポイントを超える上昇となり高値が更新されている。

今日のマーケットで目立つのは銅だ。マーケット終了まであと2時間を残し、銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)は6.82%と大きく上げている。日足チャートを見てみよう。



(入れてある移動平均線は下から20日、50日、そして200日。)

大きな窓を開けて、一気に20日移動平均線を飛び越えている。下げが続いていただけに、この強い反発を見て、買い手たちはホッとしていることだろう。

先月30日になるが、ザックス社はこんな見方を発表している。

今年に入ってから銅価格は10%近い下げだ。世界的に起きた金と商品の急落、予想を下回る中国のGDP、そして欧州中央銀行から発表された弱い経済見通しなどが銅価格下落の要因となった。更に最近の強いドルも銅価格に悪影響となり、現状を考慮すると、投資家たちが銅や銅の上場投資証券を投資対象として考えることはそう簡単に起きることはないだろう。

二日前には、こんな記事がある。

水曜の取引で、銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)は3%を超える下落となり、約3年ぶりの安値に転落した。これが意味することは、銅は経済活動の指標であることを考慮すると、世界経済は減速方向に向かう可能性がある。「アジアからの需要が全く伸びていない。それに米国経済状況も銅にはマイナス材料だ」、とビル・オニール氏(商品トレード・アドバイザー)は語っている。

という訳で、専門家たちは銅の下落継続を予想していたから、今日のこの強い反発を予期していなかった。今朝の報道によれば、予想を上回る雇用統計発表後、空売りの買い戻しが一斉に起き、この勢いで終了すると、今日の銅の上げ幅は最近18カ月で最高となる。

下は銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)の週足チャートだ。



サポートゾーンがテストされている。チャートを拡大してみよう。



非常に強い陽線(1)が形成され、ストキャスティクスも上向きになり、売られすぎレベルから抜け出している(2)。言い換えると、サポートゾーンのテストに成功した可能性がある訳だから、来週も上昇に期待できそうだ。


(参照した記事:米雇用統計、4月16万5千人増 市場予想上回る

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