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認知的不協和と株投資

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今日の言葉: 認知的不協和(cognitive dissonance)

私たちが投資の失敗から学べないのは、認知的不協和が大きな原因の一つになっている、とモーガン・ハウセル氏は言う。氏の話を私流に解釈したものが下だ。

タバコは体に悪い。しかし、食後の一服はやめる訳にはいかない。このように、理屈に合わない考え方が認知的不協和だ。体に悪いと思いながらタバコを吸うのは精神衛生によくない。そこで、認知的不協和を無くし、理屈に合った考え方をすると、タバコを吸う罪悪感が消える。例を挙げよう。今日はストレスがたまる一日だった。ストレス解消にはタバコが効果的だ。よし、外へ行ってタバコを吸おう。 株投資でも同様なことが起きる。この株は第2のアップルになる可能性があるから絶対に買いだ、と友人から勧められ、あなたは早速1000株買った。しかし、株価は3%、5%、9%と下げ始め、そろそろ損切ったほうが無難な状況になるのだが、あなたはこう決心する。第2のアップルになることを期待して買った株だ。じっくりと長期保有することにしよう。
なるほど、なるほど、そう言われてみれば確かにそうだ。私たちが株投資の失敗から学べないのは、「失敗した」という最も肝心な事実を認めることができないからだ。更に悪いことは、私たちは自分の行動を正当化する理由を作り上げ、損の出ているポジションを持ち続けてしまう。

カウンセラーをやっている知人がいる。彼の話によれば、アルコール依存症の人は、自分がアルコール依存症であるという事実をなかなか認めることができない。「たしかに毎晩飲んでいるが、これは顧客接待が目的であり、朝から晩まで飲んでいる訳ではない。」「飲むのは金、土、日の週末だけだ。仕事のある日は飲んでいない。」と言い訳ばかりが多く、最初から素直に自分のアルコール依存を認める人は極めて少ないようだ。

あまりにも当たり前なことなのだが、失敗を繰り返さないためには、先ず自分が失敗したという事実を認める必要がある。アルコール依存症の人なら、自分はアル中だという事実を認めること。これが出来ない限り、酒を断つことは不可能だ。

株投資の場合、自分の失敗を認めることは、損の出ているポジションをさっさと切り捨てることを意味する。口で言うのは簡単だが、この損切りを素早く行うのは中々難しい。 どうしたら、うまく損切りを実行することができるだろ…

アベノミクスは失敗、成功?

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5月23日の7.3%の大幅下落からちょうど一週間後、日経平均は5.2%の下げとなった。アベノミクスのパーティーは永久に続かないという二度目の警報だ。(マーケットビート)
私の悪い癖だが、こういう記事を読むとどうしても勘ぐってしまう。日本人だからそう思ってしまうのか、あるいは考え過ぎ、それとも単なる偏見かもしれないが、記者は「アベノミクスのパーティーは永久に続かない」と書いているけれども、本当に言いたかったことは「アベノミクスは失敗する」ということではないだろうか。

悪い癖が出たついでに、グーグルにアクセスして、「アベノミクスは失敗する」で検索してみた。

・東証暴落で中国紙が「アベノミクス失敗の前兆」と報じる 「長続きしない宣告」とも(産経ニュース) ・アベノミクスは失敗している。(中嶋 よしふみ) - 個人 - Yahoo!ニュース  ・株価下落はアベノミクスの失敗か - Astand - 朝日新聞デジタル ・韓国「アベノミクスが失敗しても成功しても、もう韓国はダメっぽい ... - きま速
もちろん、「アベノミクスは成功する」でも検索した。

・アベノミクス成功の秘訣は成功するまでやること=甘利経済再生相(ロイター) ・クルーグマン先生「アベノミクスは成功する。それは世界の経済担当者が ... ・「アベノミクスは成功するのか、失敗するのか」 - Yahoo!知恵袋  ・円安に成功したアベノミクス 次はアジア自由貿易 :日本経済新聞 - Nikkei
安倍晋三氏が内閣総理大臣に就任したのは2012年の12月26日だ。まだ半年も経っていないのに、現時点でアベノミクスが失敗した、成功したと結論するのは早急すぎると思う。

東証暴落は、アベノミクス失敗の前兆という見方にも賛成できない。投資家たちは、アベノミクス失敗の可能性が理由で株を手放したのだろうか。もちろん、それが理由で売った人もいたことだろうが、決定的な原因は急落するマーケットを見て株を保有し続けることが怖くなったからだ。

かなり前に読んだブログだが、1987年、89年、2000年の暴落が起きたとき、あるネットワークのレポーターが個人投資家たちに「なぜ持ち株を売ったのですか」、と質問したことがあった。ほとんどの人たちの回答は「株価が下げているから」というものであり、誰ひとりとして政治や経済を売り原因に挙げることはな…

心配な国債利回りの上昇

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5月16日のウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された、“日本の国債利回り上昇は何を意味するのか”、という記事を多くの投資家たちが読んだことと思います。こういう部分があります。

利回り上昇を受けて、銀行が住宅ローンなど融資金利を引き上げるなど、今や実体経済に影響し始めている。
昨日のブログで書きましたが、米国も国債の利回りが上昇し、金利に敏感な公益株やリート(不動産投資信託)が売られる結果になっています。

ご存知のように、国債が売られると利回りは上昇し、反対に国債が買われると利回りは下降します。チャートで見るとこうなります。



黒い線が国債の価格、そして赤い線が利回りです。今回のように、国債が売られ価格が下落する局面では利回りが上昇します。

たしかに利回りは上げていますが、歴史的に見ればまだかなり低いレベルであり、現時点では経済への悪影響を心配する必要は無い、という意見もあります。

経済の回復が現在と同速度で進むと仮定した場合、利回りが更にもう1ポイント急ピッチに上昇しないかぎり、国債利回りが経済に悪影響を与えることはない。思い出してほしいことがある。一回目と二回目の量的緩和が終了した時、国債利回りは跳ね上がった。しかし、この状態は長続きせず、利回りは大きく下がってしまった。なぜなら、経済刺激策が無くなり、米国経済が失速してしまったからだ。(マネー・ビート)
心配無用、バーナンキ氏が何とかしてくれる、といった雰囲気ですが、現実は既に心配が始まり上記したように金利に敏感な株が売られています。もちろん、株価以外にも心配すべき点はあり、バリー・リットホルツ氏(ritholtz.com)は、これらのことを指摘しています。

・世界最大の債券運用会社PIMCOは、FRBが出口戦略を開始する前に米国債を売り始めている。この売却タイミングを疑問視する人もいるが、問題は膨大な量の国債が売られているという事実だ。 ・利回り上昇が引き起こす金利の上昇を無視することはできない。例えば、住宅ローンや自動車ローンの金利だ。 ・現時点で結論することはできないが、2009年の3月に始まった株の上昇相場が終わった可能性がある。 ・金利の上昇は企業利益に悪影響となる。更に、このまま国債の利回り上昇が続くと、株より国債の方が魅力的になる。 ・利回りが上昇する理由は3つある。①金融引き締め政策 ②インフレ…

嫌われる金利敏感株

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最近の米国債利回りの上昇を反映して、公益株とリート(不動産投資信託)の売りが顕著になっています。下は、金利に敏感な公益株のETF、Utilities Select Sector SPDR (XLU)の日足チャートです。



先ず、1、2、3、4を見てください。一段低い高値と安値が形成され、トレンドが上昇基調から下げ基調に変化しています。この事は、パラメータを3-10-16に設定したMACDにも見ることができます。スローライン(青)はゼロラインを下回り(6)、買い基調が終わり売り基調に転換した事が示されています。更に、最近の下げに伴った出来高(5)は膨大であり、投資家たちは公益株を投げている状態です。

公益株と同様に、金利が上昇する局面ではリートが避けられます。リートの例として、米不動産インデックスファンドの日足チャートを見てみましょう。



1で分かるように、株価はトレンドラインを割り上昇トレンドが終了したようです。MACDのスローライン(2、青)は相変わらずゼロラインより上ですから、これは買い基調を表しています。しかし、注目はファストライン(赤)です。MACDに入れた黒い線と株価に入れた黒い線を見てください。3の部分で株価は高値更新ですが、MACDのファストラインは高値を更新することなく、ダイバージェンスという警報が出ていました。更に、最近の陰線に伴う出来高(4)は増大し、単なる利食いという雰囲気ではありません。

最後に、米国債(10年物)の利回りを見てみましょう。




上昇するチャンネルが形成され、利回りは1%台から2%台に上がっています。ローソク足は上限に迫っていますから、そろそろ利回り上昇がストップする可能性もあります。しかし、FRBの出口戦略へのシフトが近いという報道もありますから、国債をなかなか積極的に買えない状況です。

いよいよ夏休みが始まったアメリカ

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アメリカは夏休みが始まった。家族揃って旅行を計画している人も多いと思うが、こういう報道があった。

夏の旅行計画に現在の米国経済状態を見ることができる。上昇する住宅価格、急騰する株価のお陰で、富裕層に属する人々は豪華な旅行を計画している。しかし、一向に上がらない給料、年々高くなる家賃などの問題に直面する大多数のアメリカ人に遠出の計画は無い。
これを読んだら、岡本氏のブログに出てくるラオウの言葉を思い出した。

1等が当たっている宝くじを俺様に上納しろと言っているのに、いつもスカじゃないか。1等が当たってるのを持ってこい。この世でカネで買えないものはないっ。分かったか。この野郎!
腐るほど金があったら、どんな生活ができるのだろうか。本当に裕福な人から見れば、ビジネスクラス、ファーストクラスの空の旅など不便で困ることだろう。スーパー・リッチは自家用ジェットを持っているから、好きな時に好きな場所へ行くことができる。

先日、ある金持ちの家へ招待された。人里離れた丘に建っている邸宅なのだが、ベッドルームも含めて、どの部屋にもカーテンが無い。そのことを家の主に尋ねたら、「近くに住んでいる人はいないから覗き見する人などいない」、と回答してくれた。(たしかに隣に建っている家は無い。)

大学に行っている長男、長女の部屋も見せてくれたが、とにかく広い。この二部屋に我が家の全部屋が収まりそうな広さだ。その他にもテニス・コート、ジャクージー、プール、サウナと色々なものが揃い、これだけあったら旅行などする必要はないな、と思った。

ここで、はたと考えてしまった。このような裕福な家庭で育った子どもは、こういう生活が普通だ、と思っていることだろう。こんな子どもたちは、プールはありません、テニス・コートはありません、ジャクージーもありません、などという庶民の生活をどの程度理解できるのだろうか?

ほとんどのアメリカ人に遠出の計画はないということだが、だからと言って家でゴロゴロしている訳ではなく、車で数時間で行ける場所への旅行計画はある。ここロサンゼルスの場合なら、サンディエゴ、パームスプリングスといったところが人気であり、もう少し足を伸ばせる人ならラスベガスという選択肢もある。

スーパー・リッチから見れば10億円など大した金額ではないが、私たちは時々「もし10億円当たったらどうする?」、といったことを友…

今週のマーケットを振り返って:目立つ日本と不動産

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連休の週末、今日はどこへも行かず真面目に部屋の掃除をしました。さて、今週のマーケットを振り返ると、やはり目立つのは日本と不動産です。



上は、米不動産インデックス・ファンドの日足チャートです。水曜になりますが、極めて弱気な陰線(1)が形成されています。膨大な出来高(2)で分かるように、単なる利食いといった雰囲気ではありません。3は金曜のローソク足です。50日移動平均線付近がサポートになり、買い圧力を示す目立つ下ヒゲを作っての終了ですから、反発ラリーを期待している人も多いことでしょう。しかし、これを見たら弱気になります。



同じ米不動産インデックス・ファンドの日足チャートですが、これはローソク足ではなく平均足になります。注目は木曜(1)、金曜(2)の陰線です。両者とも長い陰線が形成され、強い売りを示す下ヒゲが出来ています。次に週足チャートを平均足で見てみましょう。



上下の長いヒゲ、そしてほとんど胴体の無い十字線(A)が出来ています。このような十字線はトレンドの変化を示唆すると言われますから、アップトレンドが一休みとなり、ここからは調整となる可能性があります。

次に、日経225インデックス・ファンドの日足チャートを平均足で見てみましょう。



木曜(1)、金曜(2)の両日とも強い売りを示す陰線です。これを見る限り調整はまだ続きそうです。ローソク足で見るとこうなります。



木曜(1)、金曜(2)は陽線です。これを見たら、反発ラリーが期待できそうだ、と判断する人たちがいることでしょう。下は週足を平均足チャートで見た場合です。



マーケットの調整を示唆する、上下のヒゲの目立つ十字線が形成されています。下は、週足をローソク足チャートで見た場合です。



円で囲いましたが、前の週のローソク足を包み込む弱気な陰線が形成されています。ということで、ローソク足も調整の可能性を示唆しています。

史上最高の空売り残高を記録した金

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連休の週末、そして米国は夏休みが始まります。夏と言えばバーベキューとビール、楽しい季節です。




ここで話はいきなり金に変わります。下は金のETF(SPDR Gold Trust)の日足チャートです。



下降する50日移動平均線(赤)で分かるように、トレンドは下げ方向です。1、2と数字を入れましたが、買い手の期待は二番底が形成されることです。たしかに、月曜は長い陽線(A)が出来上がり、いよいよラリー開始かと興奮した人もいたようですが、その後は全くパッとしない展開です。



現時点では、金が二番底を形成しているかどうかは分かりません。それが確認できるのは上限(A)の突破です。もし上限を越えた場合は、AからBまでの深さに相当する上昇が期待できます。しかし、問題はこれです。


花田さんのツイートですが、金の空売り残高が史上最高に達しています。徹底的に金は空売られている状態ですから、なかなか上昇することができません。もちろん、空売ったものは買い戻す必要がありますから、もし金がAの上限を突破するようなら急ピッチな買い戻しが起き、このETFを既に保有している人たちが期待するショートスクイーズ(踏み上げ)が展開される可能性があります。


季節的に見た場合ですが、極端な下げではありませんが、赤い棒で分かるように5月(A)と6月(B)の金は下げる傾向があります。(金が最も好調なのは9月(C)です。)(注:右側の%は各月の金が上昇する確率を示し、左側の%は各月の金の平均伸び率が示されています。)

季節的には大した期待はできませんが、史上最高の空売り残高、それに二番底の可能性がありますから、多くの投資家が金の動きに注目していることでしょう。

そして、もう一つ指摘したいことがあります。



日足チャートを拡大したものですが、今日のローソク足はNR7です。(NR7:最近7日間で最も値幅が狭いローソク足)NR7のトレード方法は極めて簡単です。もし高値(1)を突破なら買い、もし安値(2)を割るようなら空売りです。もちろん、高値を突破した後すぐに失速となり、安値を割るという展開もあるので注意です。連休明けの火曜、はたしてトレーダーたちはどう動くでしょうか。楽しみです。

大幅下落の日本株、しかし出来上がったのは長い陽線

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いつも悲観的、批判的なことを言うzerohedgeは、さっそくこうツイートです。「日経225の動きは、政府の財政政策の失敗が始まったという予告だ。」

とにかく今朝は、東京株式市場の大幅下落が話題です。下げのきっかけは中国、と報道されていますが、下は朝日新聞からの抜粋です。

期待先行で進んできた日本の金融市場に、急ブレーキがかかった。昨秋から一本調子で上がってきた日経平均株価は、約13年1カ月ぶりに1143円も値下がりして、円安も止まった。長期金利の乱高下も続いている。相場の上昇を頼りにしてきた安倍政権の経済政策「アベノミクス」に暗雲がたちこめている。
これを読んだ人たちはどう思うでしょうか。「今日の下げは絶好の買いチャンスだ!」、それとも「更なる大幅下落が来る前に持ち株を処分しよう」、と判断するでしょうか。



マーケット終了まであと45分ほどありますが、上は日本株のETF、WisdomTree Japan Hedged Equity Fundの日足チャートです。東京市場の強烈な下落を受けて、ETFは大きな窓を開けて約8%の下げでスタートです。しかし、売りに大した後続はなく、見てのとおりETFは長い陽線を形成しています。下は5分足チャートです。



寄付き最初のローソク足が今日の安値となり、順調な回復ラリーが展開されています。もちろん、今日の下げで短期アップトレンドが崩れた訳ですから、目先的には、いくつかのレジスタンスレベルに挑戦しなくてはいけません。



30分足チャートに、昨日の高値から今朝の安値を結んでフィボナッチの値戻しレベルを入れたものです。先ず、株価は第一のレジスタンス38.2%の値戻しレベルを越え、その直ぐ上で現在横ばいです。見てのとおり、今朝のギャップ(窓)を完全に埋めるためには、更に50%、そして61.8%の値戻しレベルを克服しなければなりません。日足チャートに戻りましょう。



窓を埋めた場合は、崩れた短期アップトレンドラインがレジスタンスになる可能性があります。

大きなギャップで波乱なスタートでしたが、出来上がったローソク足は極めて長い陽線です。海外の投資家にとって、今日の日本株の下げは待っていた押し目買いチャンスとなったようです。


(参照した記事:株暴落、きっかけは中国 歯止めかからず、なぜ

米国株式市場 -- いよいよ本格的な調整が始まった!?

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米国は今週末は連休となり、いよいよ夏休みが始まります。時間が経過するのは本当に早いもので、あっと言う間に夏の相場がやってきます。

水曜のマーケット終了まであと1時間半、いよいよ調整が訪れた、という雰囲気です。traderstewieさんが、こんなツイートをしています。

IYRというのは、米国不動産インデックス・ファンドという上場投信です。さっそくチャートを見てみました。



特大陰線(1)が形成され、現在20日移動平均線に接触中です。出来高(2)も突出し、単なる利食いといった様子ではありません。

なぜ、こうも大きく売られているのでしょうか。何か悪いニュースがあったのでしょうか。今朝、4月の中古住宅販売件数が発表されました。好結果でした。下が主な内容です。

1、販売件数は497万件。4月の販売件数としては2007年以来最高。 2、販売件数は前年度同時期を9.7%上回った。 3、中間販売価格は19万2800ドル。これは前年度同時期を11%上回る。
ニュースが発表されたのはマーケット開始30分後、そしてこの上場投信が崩れ始めたのは午後に入ってからです。

午後に入ってから全ての主要指数が下げに転じています。ということで、不動産株だけが狙われたのではなく、幅広いセクターに売りが起きています。いくつかチャートを見てみましょう(10分足)。どれも午後に入ってからの下げが顕著です。



ダウ指数


ナスダック総合指数


S&P500指数


バイオテクノロジー・インデックス・ファンド


ラッセル2000インデックス・ファンド(小型株ファンド)
この急落で、突然買い人気となっているのは空売りファンドです。下は、ProShares UltraShort S&P500 (SDS)というETFです。マーケットが下がると思うとき買うETFですが、このETFはS&P500指数が1%下がると2%上昇する仕組みになっています。



1で分かるように、今日のローソク足は下降する短期トレンドラインを突破しています。出来高も大きく増え(2)、投資家たちはマーケットの調整に備えているようです。


(参照した記事:April Home Sales Highest For The Month In 6 Years, Median Sales Price Highest In 5 Years

投資心理の周期

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「宿六から電話」、という書き出しで始まる岡本昌巳氏のブログが面白い。今日のブログには、こんなことが書かれていた。

知り合いの証券マン。年寄り連中がどんどん追加資金を持ってきて「投信なんて買ってられるか。株を買う。株寄こせ」という状況になっているようだよ。
私も証券会社に勤めたことがあるが、相場が悪いときは投資家たちから電話が全くない。しかし上昇相場になると、お客さんたちから電話がガンガンかかってくる。相場が悪いときに割安となった株を拾う、というのが長期投資で成功する方法ということは皆分かっているのだが、それを実行できる人は極めて少ない。

ついでに、私の証券会社勤務経験からもう一つ言えることは、上げ相場と下げ相場ではお客さんの態度にこんな違いがある。

下げ相場: 売上、一株利益、経済指標などのファンダメンタルズが重要視され、なかなか株を買おうとしない。 上げ相場: ファンダメンタルズに興味がなくなり、上がっているものなら何でも買う。
誤解してほしくないのは、私は個人投資家たちを馬鹿にしている訳ではない。私も個人投資家の一人であり、マーケットという場所では、人間の欲望が素直に現れる。現に、相場が好調なときは、お客さんが面白い銘柄を紹介してくれ、一緒に儲けたり大損したものだ。

ここで投資心理の周期を見てみよう。




1、楽観

2、興奮

3、スリル

4、陶酔

5、ここが最高の買いチャンスだ!

6、心配

7、現状の否定

8、恐怖

9、自暴自棄

10、パニック

11、降伏

12、落胆

13、鬱的な状態

14、希望

15、安心

16、楽観

日本の投資家たちは現在どの段階に属しているだろうか?アベノミクス、異次元緩和で希望が生まれ、株式市場の雰囲気が大きく好転した。岡本氏のブログを読む限り、個人投資家たちは将来を楽観視するようになり、久しぶりの大相場に興奮している。ということで、現時点は2の「興奮」だと思う。

追伸: 宿六は、今日はどんなことを語るのだろう?今夜のブログが楽しみだ。


(参照した記事/サイト: 「うらやましいんだろ」と新幹線さん

二番底の話 -- どんなタイミングで買うのか

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アナリスト予想を既に突破してしまった米国株式市場

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2012年12月31日、S&P500指数の終値は1426.19だった。先週金曜の終値は1667.47だから、S&P500指数は16.9%の上昇だ。

アナリストたちは、2013年のマーケットを、どう予想していたのだろうか?下は、大手金融機関のアナリストが発表した、今年のS&P500指数の目標値だ。(数値は、2013年のS&P500指数の終値を予想したもの。)



先ず、一番上のWells Fargoを見てみよう。1390という弱気な予想だ。この予想が的中するためには、S&P500指数は、金曜の終値から16%ほど下落する必要がある。

最も楽観的な目標値を発表したのはCitiのアナリストだ。予想される今年の終値は1615だから、S&P500指数は既に目標に達している。言い換えると、Citiのアナリストの見方が正しい場合は、今年後半のマーケットは良くて横ばいだ。

アナリストたちの予想平均値(AVERAGE)は1534だ。この予想が実現するためには、金曜の終値からS&P500指数は8%ほど下げる必要がある。

ビジネス・インサイダーはこう書いている。

今年に入ってから、アナリストたちは考えを変え、次々と予想値の変更発表だ。もちろん、予想どおりマーケットは最終的に下げる、と意見を変えないアナリストもいる。どちらにしても、アナリストの意見を参考に投資していた個人投資家たちも意見の修正が必要だ。(例えばゴールドマン・サックスは、予想値を1575から1625に上方修正している。)
次に、毎週AAIIから発表される、個人投資家たちの強気センチメントを見てみよう。



下半分が強気センチメント(5月16日時点)だ。今回の数値は38%となり、上昇するマーケットとは反対に、前回の41%から3ポイント下がっている。という訳で、マーケット過熱を示す50%に達することなく強気センチメントは下がってしまった。良く解釈すれば、個人投資家たちは冷静だ。


(参照したサイト/記事: Literally Every Strategist On Wall Street Has Been Wrong About The Stock Market
WALL STREET: Here's What The S&P 500 Will Do This Year

家族4人が生活していくために最低限必要な年収 -- 米国からの統計

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(ギャラップ社による調査)

質問: 一世帯4人で構成される家族が、現在住んでいる地域で生活するためには、最低でどのくらいの年収が必要ですか?

回答:

・ 3万ドル未満: 7%

・ 3万ドル~5万ドル未満: 22%

・ 5万ドル~7万5000ドル未満: 39%

・ 7万5000ドル~10万ドル未満: 8%

・ 10万ドル以上: 10% 

平均値: 5万8000ドル

中間値: 5万ドル


質問: あなたは何歳で定年退職しましたか?



今日、定年退職する人たちの平均年齢は、90年代前半の57歳から61歳に上昇している。
質問: 何歳で定年退職する予定ですか?何歳で退職できると思いますか?

18歳~29歳の人たちの回答:

65歳未満: 37%

65歳: 29%

65歳+: 26%

30歳~49歳の人たちの回答:


65歳未満: 24%

65歳: 28%

65歳+: 38%

50歳~57歳の人たちの回答:


65歳未満: 24%

65歳: 27%

65歳+: 36%


58歳~64歳の人たちの回答:


65歳未満: 16%

65歳: 18%

65歳+: 51%


(参照した記事:Americans Say Family of Four Needs Nearly $60K to "Get By"

In U.S., Average Retirement Age Up to 61


低迷が続く金 -- 白旗はそろそろ上がる??

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早いものでもう5月の17日、あと2週間もすればアメリカは夏休みです。さて話題になっているのは金です。下の見出しはマーケット・ウォッチからですが、金が7日間で109ドルの大幅な下げとなったことが伝えられています。




下げ原因として挙げられているのは、見通しが明るくなった米国経済、そして約3年ぶりの高値を記録したドルです。

金は更に大きく下げる。向こう1年以内に1オンスあたりの価格は1100ドル、そして向こう5年以内に1000ドルを割ることだろう。資産保護を目的に金を買う意味は既に無くなり、3年以内にインフレに襲われる可能性もほとんど無くなった。金の現物需要が最近大きく増えていると報道されているが、これは安売りに集まる客のようなもので、単なる一時的な現象だ。(リック・デベレル氏 -- クレディ・スイス) (金曜、金の6月限は1.89%安、1364ドル70セントで終了。)
下のチャートは、16日(木)に発表された、ハルバート・ゴールドセンチメントです。



円で囲いましたが、金の強気センチメントは、ここ5年間で見たことのない低レベルに下がり、悲観論者が圧倒的に多い状態です。これだけ皆が弱気な状態ですから、ひょっとすると大底ではないにしても、一時的な底が近い可能性があります。下は金のETFの日足チャートです。



現在4月の安値のテスト中です。位置的には、空売りの買い戻しが起きてもおかしくない場所ですから、この辺が一時的な底になって、数日間の弱いラリーが展開される可能性があります。もちろん、トレンドは下げ方向ですから、売り手にとって反発ラリーは再度空売る好機会になります。

最近、金の現物買いが増えているとのことですが、こういうチャートがあります。



青い棒線は金の現物需要が示されています。2012年に底打ちとなり、上昇が始まっています。赤の棒線は金のETF需要状況です。2013年に入ってからマイナスに転じ、資金が大きく流出しています。バークレイズのアナリストは、「金のETFからの資金流出のスピードが直ぐに衰えそうな兆しは見えない」、と語っています。ということは、金のETFは4月の安値を簡単に割ってしまう、というシナリオも有りえる訳です。

次に、金のETFの月足チャートを見てみましょう。



入れた指標はパラメータを3-10-16に設定したMACDです。先ず、スローライン(1)はゼロライン…

第一位日本、第二位も日本

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下の表は、今年ここまで最も多くの資金が流入した上場投信(ETF)のトップ10だ。


第一位: WisdomTree Japan Hedged Equity (DXJ)  今年に入ってから流入した資金は67億2000万ドル、そして総運用資産額は96億4000万ドル。  第二位: iShares MSCI Japan (EWJ)  今年に入ってから流入した資金は51億ドル。総運用資産額は119億7000万ドル。
という訳で、好調な東京株式市場を反映して、上位二つのETFは日本株が専門だ。では、どんな株を買っているのだろうか。下の表は、WisdomTree Japan Hedged Equity (DXJ)が保有するトップ10銘柄だ。(パーセンテージは、それぞれの銘柄に配分された資金の割合を表す。データは5月15日時点のもの。)

1. Mitsubishi UFJ Financial Group: 6.29% 2. Takeda Pharmaceutical Co. Ltd: 4.38% 3. Canon Inc: 4.17%  4. Honda Motor Co. Ltd.: 3.82%  5. Japan Tobacco Inc: 3.26%  6. Toyota Motor Corp: 3.23%  7. Nissan Motor Co. Ltd: 3.01%  8. Mitsui & Co. Ltd. : 2.87%  9. Astellas Pharma Inc: 2.46%  10. Itochu Corp: 2.30%  (データ:WisdomTree) そして下がiShares MSCI Japan (EWJ)が投資しているトップ10になる。(これもパーセンテージは、それぞれの銘柄に配分された資金の割合を示し、データは5月15日時点のもの。)



今年ここまでの両ETFの成績(1月2日~5月15日):

WisdomTree Japan Hedged Equity (DXJ): +36.08% iShares MSCI Japan (EWJ): +21.12% (ドル円の為替レート対策がされているため、WisdomTree Japan Hedged Equity (DXJ)の方が好成績だ。)
ザックス社のアナリストはこう書いている。

2013年1~3月期…

ストキャスティクス・ポップの話

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天秤座と交通事故、異性と交通事故、夏と交通事故

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最初は冗談で始めた調査のようだが、トロントの保険会社の調べによると、交通事故を最も起こすのは天秤座生まれの人たちだ。

意味のある結果が得られるとは思っていませんでした。しかし調査で分かったことは、交通事故をおこしやすい星座、交通違反の多い星座が明らかに存在することが分かりました。車の運転では、瞬時の判断が時々必要となりますが、天秤座生まれの人はそれが欠けているようです。-- リー・ロマノフ氏(InsuranceHotline.com社長)
職業別に見た場合は、交通事故を起こす確率が最も高いのは弁護士だ。Insurance.comの調べによると、「交通事故を起こしたことがありますか」という質問に対して、44%の弁護士が「イエス」と回答している。弁護士の次に交通事故が多いのは金融業界に従事する人たちだ。

子どもと一緒のドライブも危険だ。オーストラリアでの調べだが、子どもと一緒のドライブは、携帯電話を使いながらの運転より12倍危険という結果が出ている。小さな子どもが車内にいる場合、運転している親は、計16分間の運転中3分22秒を子どものために使っている。言い換えると、16分間中の3分22秒は道路を全く見ていない。

運転中に目につく看板や広告も事故の原因となる。

アルバータ大学の調査によると、運転速度は看板や広告の種類に大きく影響されることが分かった。

看板に「虐待」、「ストレス」、「監獄」、「戦争」などのネガティブな言葉が入っていると、運転手は車のスピードを下げ車線からそれてしまう傾向がある。その反対にポジティブな言葉、例えば「現金」、「名声」、「セックス」、「勝利」などの単語が看板に入っていると運転速度は上昇する。実験には「ポジティブ」、「ネガティブ」、そして「ニュートラル」な言葉の入った3種類計20の看板が用意された。ミシェル・チャン氏(アルバータ大学)は、「感情的な言葉の入った看板は、明らかに運転の妨げになる」、と語っている。
運転中、特に男性の場合、異性に気を取られることは危険だ。

異性に見とれすぎが原因で、英国では毎年100万件近い衝突事故が起きている。調査によると、人々が薄着になる夏に事故が多い。更に意見調査によると、60%の男性が魅力的な女性が運転の妨げになると回答し、12%の女性がハンサムな男性が運転の妨げになると答えている。(セクシーな看板も事故の原因…