報われた塩漬け投資家たち??

こういうチャートを見ると塩漬けも悪くない、と思ってしまう。
チャート:chartoftheday.com

このチャートによれば、米国の主要株式指数(ダウ、S&P500、ナスダック、S&P400、ラッセル2000)の全ては、金融危機で失った下げ幅以上を取り戻している。言い換えれば、もしこれらの主要株式指数を個別銘柄に例えるなら、我慢して今日まで持ち続けた人たちは利益が出ている。

2007年10月9日、S&P500指数は1,565.15がピークとなり、2009年3月9日、676.53で底打ちとなった。現在S&P500指数は1,570.25だから、下げ幅の100.6%を取り戻している。上のチャートで分かるように、全ての主要株式指数は金融危機の打撃から完全に回復している。あまり話題にされていないが、最も成績が良いのは、下げ幅の140%を取り戻した中型株指数のS&P400だ。(chartoftheday.com)

もちろん、上のチャートは机上の理論であって現実的ではない。金融危機という厳しい状況で、S&P500指数は半分以下になったが、多くの人たちは最後まで付き合うことなく途中で持ち株を処分した。持ち株が5%、15%と下げ始めたら売却するのは自然な行動であり、特に老後のための投資なら大切な資金を守るために大きなケガになる前に持ち株を投げた筈だ。

下はS&P500指数に連動する上場投信(ETF)、SPDR S&P 500 (SPY)の日足チャートだ。



見てのとおり、高値圏で現在取り引きされている。「心配しないで買いなさい。株価は半分になってしまうかもしれませんが、時間さえかければ株価は元に戻るだけでなく、最終的には利益も出ます」、と言われたからといって、それを鵜呑みして今このETFを買う人は少ないと思う。

では、なぜここで買う気になれないのだろうか?たしかに、全ての主要株式指数は、金融危機のダメージから回復したという事実はある。しかし今ここで買いたくないのは、私たちはタイミングという事を重要視するからだ。

テレビやインターネットには、株式市場は調整が近い、という記事や意見で溢れている。今は買いのタイミングではない、という意見が多い訳だから、株を積極的に買うのは難しい環境だ。しかし、全ての人が熱狂的になっている段階では、こういう意見が主流になる。「高いところで買って、更に高くなったところで売ればよいだけのことだ。」言うまでもなく、現時点では、そのような強気論は聞こえてこない。


(参照したサイト:Chart of the Day

コメント