グレートローテーション、債券から株へは本当に起きているのだろうか?

これをどう解釈するべきだろうか?AAIIから、3月の個人投資家たちのポートフォリオ状況が発表された。


資料:AAII

株がポートフォリオを占める割合は59.49%、債券は17.69%、そして現金が22.82%だ。1月、2月、3月と株式市場は好調な展開となり、ダウ指数、S&P500指数は新高値を記録した。それを反映して株へ最も資金が回されている、と解釈することもできるが、問題は下の表だ。


資料:AAII

前月比に注目してほしい。3月、株のファンドがポートフォリオを占める割合は27.70%だが、見て分かるようにこの数値は前月より1.59%少ない。個別株も前月より1.44%減って、現在ポートフォリオを占める割合は31.79%だ。テレビで頻繁に報道されているグレートローテーション(債券から株へ)が本当なら、株へ回される資金は増えている筈だが、現実は反対であり目立って増えているのは+4.58%の現金だ。(AAIIによると、現金がポートフォリオを占める割合は16カ月ぶりの高水準に達している。)

フィル・パールマン氏(StockTwits)はこう書いている。

株式市場が史上最高値を記録する状況で、個人投資家たちは株を売って現金を増やしている。個人投資家の態度は株に対して明らかに弱気であり、このような状況で株式市場が天井を形成することはない。

更に、ラズロ・ビリニ氏(ビリニ・アソシエイツ)の言葉を思い出した。

上昇相場には4つのステージがある。現在の株式市場には、最後の第4ステージがまだ残っている。この第4ステージは「熱狂ステージ」に相当し、平均上昇率は38.7%だ。

上の言葉は先月語られたものだが、注目は「熱狂ステージ」だ。AAIIのデータが示すように、今日の個人投資家たちの態度は「熱狂」からは程遠い。株を売って現金を増やしているのだから、全く浮き足立った様子はなく、大袈裟に言うなら個人投資家たちは冷静だ。

S&P500指数の日足チャートを見てみよう。



順調に高値を更新するマーケットとは反対に、相対力指数(RSI)は1月がピークになり、ダイバージェンスという現象が起きている。もちろん、ダイバージェンスの後には下げではなく横ばいというシナリオもあるから、ダイバージェンスは必ずしも売りシグナルになる訳ではない。私個人的には、マーケットがチャンネル下辺付近まで調整し、次の買い機会を与えてくれることを期待している。


(参照した記事/サイト:Sooo Bullish: Individual Investors Raise Cash While Stocks Make New Highs

American Association of Individual Investors)

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