金は大衆が衝動的に売買する単なる紙切れのようなもの?

金が大きく売られている。金へ投資する方法として、金の上場投信(SPDR Gold Trust)を利用する人たちが多いが、下がその週足チャートだ。



取り引き終了まであと4時間ほどあるから、今週のローソク足はまだ完全に出来上がっていないが、見てのとおりサポートラインを割ってブレイクダウンが起きている。日米とも超量的緩和政策が実施され、世の中は現金で溢れているから、これは悪性インフレの原因になる。だから金は買いだ、という意見が多いのだが、現実はその反対に金が売られている。何故だろうか?

売り原因の一つは有名人の言葉だ。例えば最近の例では、ジョージ・ソロス氏がこんなことを語っている。

4月8日(ブルームバーグ):資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロが昨年崩壊しかけた時に金相場が下落したことで、金は逃避先ではなくなったとの見方を示した。(現にソロス氏のヘッジファンドは、保有しているSPDR Gold Trustを半分以上売却している。)

そして、4月10日には、こういうニュースもある。


東京時間17:13現在
NY金先物6月限(COMEX)(時間外取引)
1オンス=1583.00(-3.70 -0.23%)
NY金先物は軟調な展開。ゴールドマン・サックスはNY金先物の見通しを下方修正し、売り推奨とした。2013年末は1450ドル、14年末は1270ドルとしている。

今朝のヤフー・ファイナンスには、こんなことが書かれている。

「最近の金の弱さが示していることは、金は必ずしも通貨の代用になるとは限らないということだ。色々な不安材料が世の中にはあるが、それらは金の買い材料に全くなっていない」、とジョン・ナジャリアン氏(optionmonster.com)が指摘している。これが意味することは、金は大衆が衝動的に売買する単なる紙切れのようなものだ。

こういうチャートがある。


チャート:SentimenTrader
ハルバート・ゴールド・センチメントだが、1で分かるように、未だかつて見たことのない低いレベルに落ち込んでいる。言い換えれば、投資家たちは金に対して超悲観的だ。The Short Side Of Longは、こう書いている。

ヘッジファンド、投資アドバイザー、ウォール街のストラテジスト、個人投資家、皆揃って金に弱気だ。投資センチメントは絶対的な物差しではないが、皆が皆正解ということはありえない。多くの人たちが痛い目にあいそうだ。


(参照した記事:ソロス氏:金はもはや逃避先ではない-サウス・チャイナ紙

NY金 時間外取引 GSは見通しを下方修正

Gold Getting Hammered Again! Watch $1,470 Support Level, Says Najarian

Hulbert Gold Sentiment At Record Lows

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