大きく落ち込んだ強気センチメント

米国個人投資家協会(AAII)からメンバーへ質問: 北朝鮮からの警報は、あなたの株に対する短期的な見方に影響を与えましたか?
回答: 全く影響は無い 80%
明らかに、ほとんどの人たちは北朝鮮のことなど気にしていないのだが、だからと言ってマーケットを楽観視している訳ではない。下はAAIIが毎週行なっている今週の調査結果だ。


データ:AAII
株に対するセンチメントだが、強気と答えた人の数は先週の35.5%から19.3%に大きく下がっている。中立は26.2%(先週は36.3%)。そして、弱気論者は54.5%に達し、前回の28.2%から大幅上昇だ。(注:回答者数の3カ月平均は330人だが、今回の回答者数は145人だった。しかしAAIIは、145人という数は異常に少ないという数字ではない、と説明している。)


チャート:sentimentrader.com
上のチャートで分かるように、マーケットは順調に高値を更新しているが、強気センチメントは極めて低いレベルに落ち込んでいる。普通なら、株式市場が連日高値を更新する状況では人々は超強気になるものだが、そんな様子は現在まったく見ることができない。

過去25年間をふり返ってみると、今回のようにS&P500指数が52週間ぶりの高値を記録し、強気センチメントが52週間ぶりの低レベルに下落するのは1996年11月6日が最後だ。その3カ月後、S&P500指数は+6%の好調な展開となった。(SentimenTrader)
今回の調査結果は、強気論者はマーケットから撤退してしまった、という表現がぴったりする。何度も指摘したように、現在展開されている上げ相場は史上最も嫌われている上げ相場だ。(ライアン・デトリック氏 -- Schaeffer's Investment Research)  

AAIIのチャールズ・ロットブラット氏によれば、大幅に下落した強気センチメントを説明できる特別な理由は無いようだ。先日発表された雇用統計は、たしかに予想より悪かったが、絶望的に悪かったという内容ではない。それとも個人投資家たちは、順調すぎるマーケットが信じられなくなったのだろうか?

繰り返しになるが、マーケットの天井では人々は極めて強気になるものだが、現在そんな様子は全く見られない。一般的に解釈すれば、現在マーケットが天井を形成している可能性は低い。


(参照したサイト:AAII Sentiment Survey: Bearish Sentiment Surges To 54.5%

Individual Investors Are An Emotional Wreck And It Is Astonishingly Bullish

AAII Bulls Leave the Building, Bears Back Up to July 2010 Panic Lows

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