米国株式市場 -- 現金不足の投資家たち

米国3月の消費者信頼感指数は予想を下回る結果だったが、ライアン・デトリック氏(Schaeffer's Investment Research)は、こんなことを指摘している。

興味深いことは、低い消費者信頼感指数は株式市場に好材料であるということだ。1980年以来、消費者信頼感指数が今回のように60を下回ったことは60回ある。消費者信頼感指数が60を割った3カ月後、S&P500指数が上昇している確率は73%あり、平均上昇率は3.3%の好成績だ。(1980年以来、S&P500指数の3カ月平均リターンは2.3%、そして3カ月リターンがプラスの確率は66%ある。)
3月の消費者信頼感指数は前回から13%の下落となったが、このように10%を超える下落も株式市場に好材料だ。消費者信頼感指数が10%を超える下げとなった3カ月後、S&P500指数が高くなっている確率は62%あり、平均リターンは+3.6%だ。

下のチャートは、デトリック氏のブログに掲載されていたものだ。


チャート:schaefferstradingfloor.com

(赤い線が消費者信頼感指数、そして黒がS&P500指数。)

デトリック氏は、こう書いている。

S&P500指数が1550に迫る今日だが、今回の場合、消費者信頼感指数はかなり低い。2000年と今日を比較すると、S&P500指数は同レベルだが、2000年の消費者信頼感指数は145だから今日の60未満の数値を大きく上回っている。2007年のピークでは消費者信頼感指数は110だった。長期的に見た場合、このように下降が続く消費者信頼感指数は、S&P500指数に大きな好材料になると思われる。

デトリック氏の言いたいことは分かる。現在の低い消費者信頼感指数は、人々の将来に対する悲観的な見方が表れている。しかし、もし人々の考え方が変わり将来に対して楽観的になれば、とうぜん消費者信頼感指数は上昇し、株式市場へ資金が大きく流れこむ可能性がある。

しかし、kimblechartingsolutionsは、ひとつ気になることを指摘している。


チャート:SentimenTrader

一番上がS&P500指数になり、特に注目したいのが2だ。2は信用買い残を表し、極めて高いレベルに達している。そして1の棒線は水平線(0)より下にあり、投資家たちの口座には現金が無い。言い換えれば、投資家たちは信用買いを徹底的に利用している状態だから、そろそろ利食いの売りに注意した方がよさそうだ。


(参照したサイト:Why Low Consumer Confidence Is A Good Thing

Cash levels nearing lowest in history and margin debt is high…why “its different this time!!!”

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