米国の投資家たちの心理状態:興奮?陶酔?心配?



投資心理のサイクル:

1、楽観; 2、興奮; 3、スリル; 4、陶酔; 5、心配; 6、現状の否定 7、恐怖; 8、自暴自棄; 9、パニック; 10、降参; 11、落胆; 12、鬱的な状態; 13、希望; 14、安心; 15、楽観 (A、天井; B、底)

ダウ指数のチャートを見てみよう。



2007年の高値が目前だ。もちろん、ここが天井だ、と断言することはできないが、2009年の底以来、マーケットは上昇を展開してきた訳だから、現在の投資家たちの心理はスリル(3)、陶酔(4)に達していてもおかしくない。しかし、マーケット関係者は除き、一般の人たちを見てみると、株のことなど大した話題にならない。先月、株のミューチュアル・ファンドへ多額な資金が久しぶりに流入した、ということがニュースになっているが、これだけでは大衆が株に熱狂的になっているという証拠にならない。言い換えれば、現時点では大衆が株に興味を持ち始めた兆候が見えるといった程度だ。とすれば、現在の投資心理は1の楽観ではないだろうか。

話を昔に戻すと、90年代のインターネット株バブルの時は、とにかく異常な株ブームだった。一日で+50%、+80%といった株が頻繁に現れる、といった状態だったから、多くの人たちがサラリーマンを辞めてデイトレーダーになった。引退した高齢者の人たちも、「AOLは買いだと思う」、などといったことを話題にしていたくらいだから、正にアメリカ全体が株に陶酔していた。これに比べれば、現在の状態は冷えきっている。

日曜のコラムで、ジョー・ワイセンタル氏は、こんなことを書いている。

投資産業は、投資家たちの資金を、国債などの債券から株へ移動させようと計画しているようだ。UBSは、国債などの債券を中心に投資している顧客たちには「安全重視の保守的な投資家(conservative)」、という分類をしていた。しかしUBSは、国債のブルマーケットは終わったという判断を下し、国債や債券を中心に投資している顧客たちに、「安全重視の保守的な投資家(conservative)」から、「投機型投資家(aggressive)」に再分類されたという手紙を送る。 
このような手紙を送ることについて、UBS社内では、かなりの論争となったようだ。しかし国債市場の状況が変わった今日、顧客たちが国債で大きな損を出して裁判沙汰になるのを防ぐ意味で、この手紙を送ることを決定した、という意見もある。
当然のことながら、このような手紙を送ることは大きな国債売りを呼び、国債市場を崩してしまうという心配がある。更に問題なのは、一口に債券と言っても安全なものからジャンク債まで色々ある。グレート・ローテーション(債券から株へのシフト)が流行語になっている今日だが、このUBSの手紙は行き過ぎだと思う。


(参照したサイト:UBS Is Going To Send A Letter That Could Scare The Heck Out Of Clients Invested In Bonds

BS Set to Classify Bond-Buying Clients as 'Aggressive' Investors

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