米消費者信頼感指数は69.6 -- これは良い数字?

2月米CB消費者信頼感指数は大幅上昇、増税への懸念後退

[ニューヨーク 26日 ロイター] 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が26日発表した2月の消費者信頼感指数は69.6と、1月の58.4(修正値)から大きく上昇し、エコノミスト予想を上回った。1月は、「財政の崖」をめぐる大規模な歳出削減や増税は回避されたものの所得税減税が失効し消費者信頼感が低下した。しかし2月は財政政策や増税への懸念が弱まる結果となった。

予想を上回る69.6という数字は良い結果なのだろうか?次に、このヘッドラインを見てほしい。

Consumer Confidence: Better Than Forecast, But Still At Recession Levels

消費者信頼感指数は予想を上回ったが、現在のレベルは景気後退期(リセッション)と同じ、という意味になる。記事を書いたのはダグ・ショート氏(dshort.com)、こんな表を掲載している。


dshort.com

・ 1980年の景気後退期では、消費者信頼感指数の平均値は69.8だった。

・ 1981年-1982年の景気後退期では65.5。

・ 1990年-1991年は71.5。

・ 2001年は109.3。

・ 2007年-2009年は54.0。

・ 全景気後退期の平均値は69.4。

今日発表された数値69.6は、全景気後退期の平均値とほぼ同一であり、米消費者の考え方は景気後退期と変わりはない。(ダグ・ショート氏)

もう一つ、ショート氏の記事に載せられているチャートを見てみよう。


dshort.com
青い折れ線が消費者信頼感指数になり、赤い右下がりの線は長期トレンドを示す回帰直線、灰色の部分が景気後退期、そして緑と赤で示されているのがGDPだ。(GDPの上にも回帰直線が引かれている。)ショート氏は、こう書いている。

統計学者たちは、動きの激しい消費者信頼感指数に引かれた回帰直線に、あまり重要性を感じないかもしれない。しかし、この回帰直線は下げ方向、そしてGDPの回帰直線も下げ方向だ。消費者信頼感指数は100に設定されている1985年と現在の数値を比較してみることが大切だ、と言われている。しかし私は、同方向に動く二本の回帰直線を考えると、消費者信頼感指数はGDPのトレンドと比較した方が多くを読み取れると思う。


(参照したサイト:2月米CB消費者信頼感指数は大幅上昇、増税への懸念後退

Consumer Confidence: Better Than Forecast, But Still At Recession Levels

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