冴えない米国小売業最大手の決算内容

ディスカウントストアの最大手、ウォルマートが決算を発表した。一株利益は市場予想を上回ったが、マーケット関係者たちの話をまとめると、決算はガッカリな内容だったと結論できる。

・ 一株利益が予想以上だったのは、思っていたような高い税率が適用されなかったため。
・ 米国内既存店の売上は、たった1%しか上昇していない。

NBGプロダクションズのアナリスト、ブライアン・ソズィ氏はこう語っている。

来店者数の減少、利益の伸び悩み、それに売上と比べてみると在庫量が多すぎる。内容の悪い決算だ。

それなら株価は下げているだろう、と思って見てみると、ウォルマートは現在+2.12%で取引されている。下が日足チャートだ。(マーケット終了2時間前時点)



陽線が確かに形成されているが、今のところレジスタンスライン(1)の突破に難航している。次に週足チャートを見てみよう。



上昇するトレンドラインに辛うじて支えられている、といった雰囲気だ。去年4月、株価は直ぐにトレンドラインから跳ね返ったが、今回はそういった強さが無い。

ウォルマートは、サムズ・クラブというコストコと同様な会員制のディスカウントストアも経営している。サムズ・クラブに関する、こういうニュースがある。

中小企業のオーナー、それに家族で小さな会社を経営する人たちは、紙、スナック、コーヒー、小道具、と様々な商品をサムズ・クラブから購入する。しかしウォルマートからの発表によると、上昇するガソリン価格と税金、それに先行き不安な経済が要因となって、中小ビジネスのオーナーたちは、以前のような勢いでサムズ・クラブで買い物をしなくなった。

ウォルマートから客離れが始まっているのだろうか?ソズィ氏によれば、他の店に客が逃げているという兆候はなく、ごく一部の商品がアマゾンで買われた可能性はある。最大手ディスカウントストア、ウォルマートの低迷は米国経済失速の可能性を示すものだ、とソズィ氏は語っている。


(参照したサイト:Wal-Mart’s ‘Atrocious’ Quarter Reveals a Faltering Economic Recovery

Wal-Mart: Small businesses are hurting, too

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