好調な株、冴えない国債、グレート・ローテーション??

こんなことなら、もっと株を買っておけばよかった、と後悔している人が多いと思う。1月、ダウ指数は5.7%の上昇となり、2013年の株式市場は好調なスタートを切った。こういう統計がある。

・ 1月のダウ指数がプラスだった場合、残りの11カ月のマーケットがプラスになる確率は73%。
・ 1月のダウがマイナスだった場合、残りの11カ月のマーケットがプラスになる確率は52%。

ジョー・ドノヒュー氏が、こんなことを書いている。

去年のエール大学基金、ハーバード大学基金の成績は平均以下だった。それに、多くの著名ファンド・マネージャーの成績も冴えなかった。更に、多数の人達が、先月1月の強い相場に参加できていない。

なるほど、プロ達も、もっと株を買っておけばよかった、と後悔している訳だ。ドノヒュー氏は、ファンド・マネージャーたちは大量に保有する国債の一部を売って株に乗り換えてくるから、株はまだまだ上がりそうだ、と推測している。

去年の暮れ頃だが、2013年は「グレート・ローテーションの年」、資金は国債から株へ大きくシフトする、という意見がバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチから発表された。それ以来、「グレート・ローテーション」が流行り言葉になり、株式市場に対する楽観論者も増えた。

調査会社ストラテジック・インサイトによると、1月に株ミューチュアル・ファンドへ流入した資金は約410億ドルだ。12月は230億ドルの流出、2012年全体では1000億ドルを超える流出だったから、1月の数字は一大転換だ。しかし、株へ流入した資金は国債を売って得た資金ではない。現に1月、国債などの債券ファンドへ流入した資金は月々の平均額を大きく上回っている。(Investment News)

では株への資金はどこから来たのだろうか?

敗者は銀行だ。1月の第一週目だけで、銀行から引き出された資金は1140億ドルを超え、これ程の金額が流出するのはテロ事件があった9月11日以来初めてだ。「人々は、ゼロに近い利息に嫌気が差してしまったのです」、とボブ・ドール氏(Nuveen Asset Management)は語っている。(Investment News)

ここで二つのチャートを見てほしい。


チャート:finviz.com 

米国の国債チャートだが左は30年物、そして右が10年物だ。両方とも右下がり、明らかに売られている。このチャートだけから判断すると、国債売りは既に始まっており、グレート・ローテーションも既に始まっている、と結論しても差し支えないと思う。


(参照したサイト:The Great Rotation to Equities

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