ファンドマネージャー対ハーバライフ: 目標株価はゼロ

今週のマーケットを振り返って見ると、ハイライトは何と言っても健康食品、スキンケア製品の販売会社として知られるハーバライフだ。先ず、週足チャートを見てみよう。




1、2で分かるように、膨大な出来高を伴って極めて長い陰線が形成されている。パーセンテージに直せば今週の下げ幅は38%、正に暴落だ。今年の5月(3)にも大陰線が出来上がったことがあったが、これは著名ファンドマネージャー、デビッド・アインホーン氏が原因だった。決算説明会で、アインホーン氏はディストリビューターとそれ以外からの売り上げの割合、そして報奨金の具体的金額などを次々と経営陣に質問した。空売りで知られる氏の質問だっただけに、株価は大幅に下げる結果となった。

実は今回の下げも、有名なファンドマネージャーの空売りが原因になっている。空売りを仕掛けたのはパーシングスクエアの創業者、ビル・アックマン氏だ。「ハーバライフはピラミッド・スキーム(ネズミ講)であり、目標株価はゼロだ」、と言う氏はFacts About Herbalifeというサイトの中でハーバライフの実情を詳しく説明している。更に木曜、アックマン氏はニューヨークで特別会議を開き、ハーバライフに関する342枚のスライドを公開した。

当然疑問になるのは、ハーバライフは本当にアックマン氏の言うような会社なのだろうか?イゴール・グリーンワルド氏(MoneyShow.com)は、こう述べている。 

先日、ハーバライフを擁護する記事を書いてしまったが、アックマン氏のスライドを見て自分が間違っていたことに気が付いた。
ハーバライフの製品を販売することは全く採算の取れないことであり、リクルートの輪を次々と広めていくことができる人だけが成功できる。ハーバライフで成功することは、ハーバライフ社が言うような簡単なことではない。
アックマン氏が指摘したように、投資家たちはハーバライフが支払っている報酬は、いったいどこから来たものなのか、ということに注目する必要がある。今はぐっすり眠っている連邦取引委員会だが、事実に気がつけば目を覚ますことだろう。

アックマン氏が、ハーバライフはピラミッド・スキームだ、結論した理由の一つとして、この連邦取引委員会の法令をあげている。

新メンバーのリクルートが、実際の製品販売より重要な収入源となっている企業/団体はピラミッド・スキームに該当する。

アックマン氏は、次の二点を指摘している。

1、ハーバライフのディストリビューターの主な収入源はリクルートであり、製品やサービスの販売が主要収入源ではない。
2、ハーバライフの決算報告書に記されている小売売上高は水増しされており、ディストリビューターに支払われたリクルートの報酬は、小売売上利益をはるかに上回っている。

WALL ST. CHEAT SHEETは少し違った方向からハーバライフを見ている。

・負債資本比率はやや高いが正常。
・株価は主要移動平均線(50日、100日、200日)の下で推移し、テクニカルの面では弱さが顕著。
・一株利益は素晴らしい成績。
・ハーバライフの属する業種は現在投資家たちに人気がない。
では株価が大幅に下がった今日、ハーバライフは買いだろうか?WALL ST. CHEAT SHEETの結論はこうだ。「アックマン氏の投資成績は極めて優秀だ。氏は100%の確信がないかぎり投資に踏み出すことはない。現時点ではハーバライフの買いは有りえない。」


(参照したサイト:Is Herbalife Nearing Its Death?

Why Ackman Is Right on Herbalife

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