2012年12月20日木曜日

金:注目の140日移動平均線と320日移動平均線

財政の崖という心配があるのに、なぜ金が下がるのだろう、と最近の金価格の低迷を不思議に思っている人たちが多い。テクニカル的に見ると、今日の下げで金は200日移動平均線を割り、いよいよ弱さが顕著になった。著名投資家ジム・ロジャーズは、こう語っている。

私も含めて金は買いだ、と思っている投資家が、あまりにも多すぎるから注意が必要だ。たとえ上げ相場という状況でも、商品や株は年に一度、または二年に一度は30%ほどの大きな下落があるものだ。しかし金の場合、そのような下げが起きたのは、ここ12年間で一度しかないから、そろそろまとまった下げが起きてもおかしくない。

という訳で、ロジャーズ氏は現在金を買っていないが、長期的に買いという姿勢は崩していない。現に氏は、「もし金が大きく下げた場合は大量に買い足したい」、と述べている。

ここで最初の疑問に戻ろう。なぜ金は下げているのだろうか?アラン・ザフラン氏(Luminous Capital)は、こう説明している。

経済が本当に回復しているなら、連銀は積極的に市場へ資金を注入する必要が無い。言い換えれば、以前のように紙幣を大量に刷る必要が無い訳だから、インフレヘッジとしての金投資の魅力が無くなる。(木曜、第3四半期の米GDPが上方修正された。)

今日の下げで金は200日移動平均線を割った訳だが、シェイファーズ・インベストメント・リサーチのアナリストは、こんなことを指摘している。
ここ数ヶ月間、私は金チャート上に走る140日移動平均線、そして320日移動平均線に注目していた。下のチャートを見てほしい。二本の移動平均線の重要さが分かる筈だ。

今日の下げで、金価格は両方の移動平均線を割ってしまった。これが意味することは、今週末まで、または年末までに金価格がこれら二本の移動平均線の上に戻れない場合は、買いポジションを処分する必要がある。
もう一度320日移動平均線を見てほしい。下げが始まり、金は長期的な下げ相場に入った可能性がある。言うまでもなく、これらの移動平均線は一般的ではない。しかし、これらの重要性を無視することはできない。


(参照したサイト:JIM ROGERS: I'm A Gold Bull, But I Think Prices Will Tumble For A While Longer

SPDR Gold Trust: A Technical Breakdown Worth Noting

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