待っていた反発ラリー、しかしあっけなく失速

ウップスの買いパターンが出来上がり、少なくとも今日一日くらい強いマーケットになるだろうと期待していたが、オバマ大統領が何かマーケットの気にさわることを言ったようだ。




上はS&P500指数に連動するETF、SPDR S&P 500 (SPY)の5分足チャートだ。水平に走る青い線は前日の安値を表し、Aのローソク足で分かるように、金曜のマーケットは前日木曜の安値を下回ってのスタートを切った。

ウップスの買い: マーケットは、前日の安値より低い位置で開始となる。しかし売りが続かず、マーケットは一転して前日の安値を突破してしまう。この前日の安値突破が買いシグナルになる。

先ず、前日の安値を越えた1が買いのポイントになる。しかし、次の陰線を見て直ぐに損切ってしまった人もいたことだろう。二度目の買いチャンスは、再度安値を突破した2のローソク足になる。

午後一時前がピークになり、マーケットは下げに転じているが、オバマ大統領は一体どんなことを話したのだろうか。

・ 雇用と経済成長が最優先される二項目だ。
・ 赤字を減らそうと真剣に考えているのなら、政府は歳出削減と歳入をうまく組み合わせなければならない。これが意味することは、最も裕福な階級に属する人々に、もう少し余分に税金を払ってもらう必要がある。
・ もし議会が合意に達しなければ全ての人の税金が引き上げられることになる。

過激なツイートで知られるThe_Real_Flyさん、早速こうツイートしている。



オバマ大統領: 「社会福祉を増やすために正当な額に相当する税金を払ってもらおう。」 これでは訳がおとなし過ぎるから、もう少し真面目に意訳してみよう。

オバマ大統領: 「俺は再選された大統領だ。社会福祉のためにもっと金が要る。金持ちの皆さんには分相応の税金を払ってもらおう。」 

オバマ氏が再選された理由の一つは、オバマ氏には庶民の味方というイメージがある。給料ギリギリの生活をしている庶民には、もうこれ以上税金として支払える金などない。払えない人たちに増税しても仕方がないから、払える人たち、要するに金持ちに肩代わりしてもらおうというオバマ氏の意見は庶民に受けが良い。

もちろん、オバマ氏は少数である金持ちを敵対視することで大衆の心をつかんだ、と非難する人たちもいる。言い換えれば、オバマ政権が目標としていることの一つは、金持ちが持つ資産の一部を庶民へ流すことだ。

今回の大統領選挙を振り返ってみると、共和党から立候補したロムニー氏は庶民の心をつかむことができなかった。庶民の目には、ロムニー氏は大金持ちであり、分相応な税金を払っていない一人として映ってしまった。(これはロムニー氏だけの問題ではなく、共和党は金持ちの味方というイメージがいっそう強くなってしまったようだ。)

一部の人たちが心配しているように、オバマ氏の再選で、金持ちがますます敵対視されることになり、下手をすると極めて醜い階級闘争に発展してしまう可能性がある。とにかく目先の問題は財政の壁。民主党には民主党の意見、共和党には共和党の言い分があるのは分かるが、今はつまらない党利党略に走っているときではない。政治家諸氏が賢明な合意に達することを願っている。


(参照したサイト: OBAMA: 'I've Got The Pen, Ready To Sign The Bill, Right Away'

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