下げ渋る銀 -- 大波対小波

なかなか下げてくれない、とイライラしている人がいることだろう。



上は銀価格に連動するETF、iShares Silver Trust (SLV)の日足チャートだ。少なくとも三つ空売りしたくなる理由がある。

・ 50%の値戻しレベル(10月1日の高値と11月2日の安値で測定)がレジスタンスになっている(1)。

・ MACD(パラメータ:3-10-16)のスローライン(2)はゼロラインより下にあり、売りが有利であることが示されている。ファストライン(3)はゼロラインを越え、売りのタイミングが近いことを知らせている。

・ ストキャスティクス(パラメータ:5-3-3)はデッド・クロス(4)して売りシグナルが出ている。

しかし、見てのとおり、なかなか下げてくれない。なぜだろうか。

週足チャートを見てみよう。



買える理由が三つある。

・ 50%の値戻しレベル(1)がサポートになっている。(6月の安値から10月の高値で測定)

・ MACDのスローライン(2)はゼロラインより上だから、買いが有利であることが示されている。ファストライン(3)はゼロラインを割り、買いのタイミングが近いことを教えている。

・ ストキャスティクスにはゴールデンクロス(4)が起き、買いシグナルが発せられている。

日足からは売り、週足からは買いという相反するシグナルが出ているが、どちらのシグナルに従うべきだろうか。答えは二つある。

・ 週足を大波、日足を小波にたとえると、小波は大波に呑み込まれてしまう。もう一度日足チャートのMACDを見てほしい。スローライン(2)は上昇しており、そろそろゼロラインを越えて、売り優勢から買い優勢に状況が変化しそうだ。50%の値戻しレベルが現在レジスタンスになっているが、このレベル突破で買いを考えている人もいることだろう。

・ では、日足のシグナルに従って空売ってしまった場合はどうするか。先ず言えることは、大波に逆らうトレードをした訳だから大きな利益を期待しないこと。そして、あらかじめ決めておいた株価に達したら直ぐに損切ること。

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