米国株式市場はまだ下げ足りない?

冴えないマーケットが続いている。パーセンテージに直すと、9月の高値からS&P500指数は8%ほどの下げだから、それほど大した下げではないと言う人もいることだろう。しかし、こんなダラダラとした下落を見ていると、一体いつになったら下げ止まるのだろうかと不安になってくる。現に、こういうツイートがあった。



ツイートしたのは、Bespoke Investment Groupの人だ。「こういう調子で大統領選挙の日から下げが続いたとすると、年末(財政の崖のデッドライン)には、マーケットは40%ほどの下げになっている。」

言うまでもなく、この嫌な雰囲気のマーケットは、投資心理にも影響を与えている。AAIIによると、強気と答えた個人投資家数は38.5%から28.82%に減り、こんな大幅な減り方は5月以来のことになる。

「投資家が降参の白旗を振るまでマーケットには底は訪れない」、といった言葉をよく聞くが、現在のマーケットはどんな位置にあるのだろうか。一時的な底からは、まだ程遠いのだろうか。投資家やトレーダーたちが利用している三つの指標を見てみよう。



上のチャートには、何パーセントの銘柄が40日移動平均線より上にあるかが示されている。マーケットが底を打つ場面では、この数値は20%以下になる。現在の数値は19.14%だからマーケットの底は近い。

次に、マーケットは買われ過ぎなのか、それとも売られ過ぎなのかを見る指標、マクレラン・オシレーターを見てみよう。



マーケットが売られ過ぎの場面では、マクレラン・オシレーターはマイナス250を割ってしまう。現在の数値はマイナス304.69だから、マーケットは明らかに売られ過ぎだ。



上はボラティリティ指数だ。丸で囲ったように、マーケットが一時的に底となる場面では、ローソク足がボリンジャー・バンドの上限を突破するという現象が起きる。現在の位置は、まだ上限から離れているから、この指標だけで判断するとマーケットはまだ下げが足りない。

更に、ボラティリティ指数には「恐怖指数」という異名もある。マーケットに大幅急落などといった事態が起きると、怖くなった投資家たちは持ち株を投げ、ボラティリティ指数が跳ね上がる。上のチャートで分かるように、現時点では投資家たちに恐怖心はほとんど無い。要するに、ダラダラとした下げが続くマーケットだから、現状ではパニック売りが起きにくい訳だ。

以上三つの指標だけで判断すると2対1となり、マーケットは明らかに売られ過ぎであり、一時的な底が近い。(もちろん、ボラティリティ指数は現在上昇中だから、そろそろ底が訪れることが示されている。)しかし、中東情勢、ヨーロッパ情勢、それに財政の崖などを考えると、ここで積極的に株を買う気になれないことも事実だ。


(参照したサイト:Bullish Sentiment Drops Most Since May

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