ニューヨーク・マラソン -- 予定どおりに実施するのは間違っている?

ハリケーン・サンディは米国東海岸に大きな被害を与え、特にひどかったのがニュージャージー、そしてニューヨークだ。


写真:MailOnlineから 水浸しとなったマンハッタン

言うまでもなく、復興作業は始まったばかりであり、まだ多くの地域で停電が続いている。既に食料不足も出始め、食べ物を求めてゴミ箱を漁る人々の姿も報道されている。こんな状況にもかかわらず、ブルームバーグ氏(ニューヨーク市長)はニューヨーク・マラソンを延期しないで、予定通り4日(日曜)に実施することを発表した。

APの報道によれば、ニューヨーク市長は被害を受けた人々の気持ちを全く理解できない、思いやりが無いなどといった非難の声が上がっており、更に人々は、復興作業に必要な発電機などの機器や道具、そして警官による警備がマラソンに回されてしまうことを心配している。

ニューヨーク・マラソンには4万人を超える参加者が訪れる。遠方からの参加者はホテルに滞在することになるが、こういう報道があった。

ヒルトン・ガーデン・インにもマラソン参加者からの予約が入っている。しかし、ハリケーン・サンディの被害を受けた人々がこのホテルに避難してきたため、全ての部屋は避難者でいっぱいになり空き部屋は一つも無くなってしまった。「これらの人々には行く場所がありません。彼らは家をハリケーンで失い、暖まる場所を失ってしまったのです。たとえ予約があったにしても、これらの被害者を部屋から追い出して、マラソン参加者に部屋を与えるようなことは私にはできません」、とホテルの経営者は語っている。

被害者の気持ちを無視してまでマラソンを予定どおりに行う意味はあるのだろうか。ブルームバーグ市長はこう説明している。

ニューヨーク・マラソンは、被害を受けた市を復興するために必要な資金源になるだけでなく、沈んだ人々の士気を高めることにもなるだろう。あの9月11日のテロ事件が起きた2カ月後、当時市長であったルドルフ・ジュリアーニ氏はニューヨーク・マラソンを予定どおりに行った。私はジュリアーニ氏の判断は正しかったと思う。あのマラソンで人々は一つになることができた。

皆さんはどう思われるだろうか。この状況で、予定どおりにマラソンを実施するのは間違ったことだろうか。

(追記:その後また状況が変わりました。マラソン選手団、政治家、他の市民団体からの圧力を受け、結局日曜のマラソンは中止になりました。「NYマラソン、一転し中止 ハリケーン被害で批判も」


(参照したサイト:Bloomberg: NYC Marathon Will Go On

Mail Online

Bloomberg Diverts Food, Generators from Devastated Staten Island to NYC Marathon

SI Hotel Owner Refuses To Evict Evacuees To Honor Marathon Runners' Reservations)

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