よく聞くことだが、ほとんどのファンド・マネージャーは、S&P500指数の上昇率を上回る成績を上げることができない。ブレット・アレンズ氏(金融ジャーナリスト)の言葉を借りれば、私たち個人投資家は、ファンド・マネージャーたちの逆を行くことで利益を上げることが可能だ。 アレンズ氏の調べによれば、機関投資家の資金を運用している米国と海外のマネー・マネージャーたちは、次の物に資金を集中させている。 ・不動産投資信託 ・国債、社債 ・現金 ・新興市場諸国の株 ・米国の株 言うまでもなく、アレンズ氏はファンド・マネージャーたちの逆を行くことを勧めているわけだから、上記の物は投資対象にならない。アレンズ氏はこう書いている。 ファンド・マネージャーたちが大して資金を割り当てていないのは日本株、ヨーロッパの株、商品、それに銀行株だ。では、私たち個人は、どれに投資するべきだろうか? 特に割安なのが日本株だ。恐る恐る、ファンド・マネージャーたちはヨーロッパの株を買い始めているが、日本株は相変わらず避けられている。もちろん、まだしばらく日本株の割安状態が続く可能性はある。しかし最終的には、価値ある割安銘柄が発見され勝者となることだろう。 なぜ日本株は相変わらず避けられているのだろうか?アレンズ氏はこう説明している。 マネー・マネージャーたちの最大の頭痛は日本円だ。ご存知のように、ここ数年間で円は大幅上昇し記録的な円高が続いている。こんな状況で割安な日本株を買ったとしても、もし円がドルに対して下がり始めれば、為替レートの変動で日本株の利益が帳消しになってしまう可能性がある。 こんな事を聞くと、ますます日本株が避けられてしまいそうだが、アレンズ氏はWisdomTree Japan Hedged Equity fund (DXJ)というETFを買うことを勧めている。アレンズ氏によれば、このETFは為替レート変動に対するヘッジがあるから、為替レートを気にせずに日本株に投資することができる。 ブレット・アレンズ氏 (参照したサイト: Why Japan, Europe and Even Banks Look Tempting )