デイトレードで老後の資金を増やそう!?

401K、IRAと言えば老後のための投資口座だが、これらの口座を使ってデイトレードをする人が増えている、という記事がロサンゼルス・タイムズに載っていた。

言うまでもなく、老後のための資金は極めて重要なものであり、リスクの高いデイトレードに使われる性質のものではない。現に、デイトレードで成功している人は少なく、ほとんどのデイトレーダーは一年以内に脱落してしまう。

インターネットや雑誌で、デイトレードはいかに危険であるかが多々語られているにもかかわらず、なぜ人々は老後の大切な資金でデイトレードをする気になったのだろうか?ロサンゼルス・タイムズはこう書いている。

買ったまま持ち続けるbuy and holdという従来の投資方法に、ベビーブーム世代の人々は完全に失望している。この10年間で株式市場は2回の厳しいベアマーケットを経験し、口座残高を少しでも増やそうと人々は懸命だ。

言い換えれば、定年退職が迫ったベビーブーム世代の人々は焦っている。不動産バブル、金融危機で口座残高が大きく減り、こんな状態では円満な退職など望めない。とにかく手っ取り早く資金を増やそう、ということで選ばれたのがデイトレードだ。

リチャード・シュミット氏(ゴールデン・ゲート大学非常勤教授)が、「401(k) Day Trading」という本を去年出版した。氏自身401Kの老後用資金を使ったデイトレードを既に4年ほどしており、S&P500指数の成長率を上回る成績を上げている。「401Kが201Kになってしまったという悲惨な話をよく聞くが、その反対に401Kを801Kに大きく増やすことも可能だ」、と氏は言う。

従来のbuy and holdに満足できない人たちを対象にした401K Trading Systemというサイトもある。このサイトはデイトレードを勧めないが、月に一度の割合でリスクの高い株への投資を推奨している。


もう一度ロサンゼルス・タイムズから抜粋しよう。

60歳の人たちを調べた場合、401Kの平均残高はたったの11万4500ドル(約916万円)であり、半数の人々の残高は3万7300ドル(約298万円)にも満たない。

繰り返しになるが、とにかくこんなに少ない残高では円満な退職は無理だ。しかし、デイトレードや頻繁なトレードが本当に解決策になるのだろうか?ニューヨークのジャーナリスト、ケン・スイート氏はこんな警告をしている。

ウォール街は若い優秀な頭脳を集め、最新の技術と情報を駆使してデイトレードを行なっている。デイトレードをするということはウォール街を敵に回すことだ。

最初から戦わずして諦めろ、と言っているように聞こえる言葉だが、多くの人々が短期間で多額の資金を失う光景を何度も見てきただけに、401Kでのデイトレードがハッピー・エンドになる確率は少ないと思う。






(情報源:Anxious investors day trading with retirement accounts

6 Reasons Why Day-Trading Your 401k is a Recipe for Disaster)

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