視聴率が下がったのは株式市場の責任??

ファイナンシャル・ニュース・ネットワークCNBCの視聴率が、ここ7年間で最低のレベルに転落した。CNBCと聞くと、「マッド・マネー」を担当するジム・クレーマー氏を直ぐに思い浮かべてしまうが、特に視聴率が悪かったのは次の三番組だ。

・ Squawk Box: 放送時間はマーケット開始前の午前6時から9時までの3時間。重要と思われるニュースやインタビューが放送される。
・ The Closing Bell: 放送時間は午後3時から5時までの2時間。今日のマーケットの復習といった番組内容。
・ Fast Money: 放送時間は午後5時から6時までの1時間。個人投資家やトレーダーに焦点を合わせた番組。 

冴えない視聴率について、ジェフ・リーブス氏はこう述べている。

約1億の米国世帯、オフィス、ホテルなどでCNBCを視聴することができるが、問題は低迷する株式市場、不安定なユーロ圏、それに米国の高失業率といった現状がある。多くの人には投資をする資金などなく、更により多くの人たちは投資に興味など無いのだ。

人々が株に対する興味を失うのは当たり前だと思う。「ウォール街を占拠せよ」という運動が去年あったが、ウォール街のイメージがとにかく悪すぎる。金融危機の原因を作ったウォール街の投資銀行は政府の救済資金で救われ、トップ経営陣たちは、まるで何も無かったように今日も高給を取り続けている。ウォール街には反省の色が全く見られない、と庶民が憤慨しても仕方がない。

CNBCの視聴率が下がったもう一つの理由はインターネットだ。もっと具体的に言えば、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスをあげることができる。私の場合(Kamada3)、証券業界の人、個人トレーダーをツイッターで追っているが、彼らの意見の方がCNBCより面白い。

ツイッターやフェイスブックを無視できないことはマスコミ自身がよく知っている。ブルームバーグ、ロイター、NHK、もちろんCNBCも含めて多数のニュース機関がツイッターを利用している。「特に若い世代は、テレビからではなくインターネットから情報を得る傾向があり、CNBCはヤフー・ファイナンスとチームを組みオンラインへ進出している」、とリーブス氏は語っている。

ツイッターには思いがけないことが起きる。5月30日に、こんなことが起きていた。ラップ・ミュージシャンDrakeのツイート。



「最初の100万ドルが最も難しい。(先ず100万ドルを貯めるのが最も難しい。)」

このツイートに反応したのは、何と大投資家のブーン・ピケンズ氏だ。




「最初の10億ドルの方がもっと難しい。」

そしてしばらくして、Drakeはこう返答した。




どう訳すべきだろうか。意訳すれば、「恐れいりました!」といったところだろう。

超人気のiPhoneやiPadの例で分かるように、これらの製品は更にテレビ離れを促進することになるような気がする。となれば、CNBCのようなニュース機関は、テレビでは見ることのできないオンライン専用のユニークな放送が必要だ。


(情報源:Worn Down Investors Turn Off CNBC Amid Market Malaise

CNBC Ratings Fall to 7 Year Lows

Oil Tycoon T. Boone Pickens Owned Rapper Drake Hard On Twitter Last Night

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