空売りを勧めるゴールドマン・サックス -- 注目の移動平均線

S&P500指数の空売りを勧める。目標は1285。今朝発表された6月のフィラデルフィア連銀景況指数はマイナス16.6という予想より悪い結果だった。これでフィラデルフィア連銀景況指数は連続の下げとなり、経済の落ち込みが明確になった。 -- ノア・ワイスバーガー氏(ゴールドマン・サックス)

まだマーケットの終了まで1時間ほどあるが、下はS&P500指数の15分足チャートだ。




既に火曜の安値(1)、そして1335付近に走るサポートライン(2)を割り、現在指数は次のサポートライン(3、1327付近)に接近している。ゴールドマン・サックスの予想は1285だから、現在の位置から約3.4%ほど下だ。

さて、この目標値の1285だが、日足チャートで位置を確かめてみよう。




1の赤い線が1285、そして2は長期トレンドを把握するために広く活用されている200日移動平均線だ。この200日移動平均線を有名にしたのはジョセフ・グランビル氏だが、Aの部分に注目してほしい。6月1日、S&P500指数は長い陰線を形成し、移動平均線を割って終了となった。「これは売りシグナルだ!」、と多くの人たちが自信ありげに言っていたことを思い出すが、見てのとおり指数の方は200日移動平均線の上に簡単に戻ってしまった。

重要なのは200日移動平均線の傾きだ。約50年前に出版された著書の中で、グランビル氏は、こう書いている。

株価が上昇する200日移動平均線を割った場合は買いのチャンスになる。 

Aをもう一度見てみると、200日移動平均線は上昇している。もちろん、続落ということも有りえるから、割ったその日に直ぐ買うのは無謀だ。多くの人たちは、指数が200日移動平均線の上に復帰してから買ったことだろう。

さて、もしゴールドマン・サックスの予想が実現すると、それはS&P500指数が200日移動平均線を割ることを意味する。このままの状態だと、指数は上昇する200日移動平均線を下回ることになるわけだから、買いチャンス再来というシナリオの可能性もある。繰り返しになるが、重要なのは移動平均線の傾きだから、上昇が完全に止まり水平になった200日移動平均線を割った場合は売りシグナルになる。

移動平均線の傾きという考え方は50日移動平均線にも応用されている。



(緑の線は200日移動平均線)

Aで分かるように、火曜(19日)S&P500指数は50日移動平均線を突破した。買いシグナルだ、と解釈した人が多かったようだが、移動平均線は明らかに下降している。今日の大きな陰線でS&P500指数は50日移動平均線の下へ戻り、19日に買った人は早速損切る結果になってしまった。繰り返しになるが、移動平均線の傾きには要注意だ。


(情報源:The 200-Day Moving Average Price Line Analysis

コメント

picho さんの投稿…
移動平均線の見方、とても勉強になりました。
この「ちょっとはみ出し」パターン、判断が難しかったです。
またブログの参考にさせて頂きました。(^^)
いつもありがとうございます!
T Kamada さんの投稿…
pichoさん

コメントありがとうございます。