鶏肉で知られるサンダーソン・ファームズ(SAFM)が6%を超える大幅下落となった。 極めて長い陰線を形成し、長期トレンドを把握するために広く活用されている200日移動平均線を決定的に割っての終了だ。これだけ派手に下げたのだから何かニュースがあるだろう、と思って調べてみると、急騰するトウモロコシ価格が下げの一因になったようだ。 鶏を育てるためには飼料が必要になる。飼料になるのはトウモロコシだが、hedgeye.comのキース・マカルー氏はこうツイートしている。 トウモロコシの値段が跳ね上がる前まではサンダーソン・ファームズは買い銘柄の一つだった。 更に調べてみると、一年前の話になるが、大幅に上昇する飼料価格がサンダーソン・ファームズの利益にかなりの打撃を与えたようだ。トウモロコシのETF、Teucrium Corn (CORN)の日足チャートを見てみよう。 下降する200日移動平均線を大きく突破しての終了だ。出来高も大きい。猛暑の天気予報が買い材料になり、ここ2週間で17%も上げている。 上のチャートにオン・バランス・ボリュームを入れてみよう。先ずサンダーソン・ファームズ。 売り圧力、買い圧力を見るための一方法としてオン・バランス・ボリュームは使われているが、先週金曜にサポートラインを既に割っていた。株価が200日移動平均線を大きく割ったのは今日だから、オン・バランス・ボリュームは株価より一足先に動いていたことになる。ボリュームは出来高という意味だが、出来高は株より先に動く、と信じている人も多い。 トウモロコシのETFに移ろう。 先週火曜にレジスタンスラインを突破している。 もちろん、オン・バランス・ボリュームがいつも先に動くとは限らない。しかし、ブレイクアウトの警報になることもあるだけに、時々見ることを勧めたい指標だ。 (情報源: Three Winners Nobody Sees Coming: SAFM, CORT, SCLN Crop Progress: Corn Conditions Dangerously Low )