JPモルガン大幅下落 -- 一晩で10倍の利益??

JPモルガン・チェースはスタンダードの高い銀行として知られている。しかし今回のようなことが起きると、はたして他の銀行は大丈夫なのだろうか、と誰もが心配になることだろう。-- ウォルター・トッド氏(Greenwood Capital)

報道されているように、JPモルガン・チェースは、デリバティブの取引失敗で20億ドル(約1600億円)の評価損が出たと発表した。当然のことながら、政治家たちにはウォール街に更なる規制を加える好機会の到来だ。

JPモルガンの巨額な損で分かることは、銀行が「ヘッジ」と呼んでいる取引は危険な賭けであり、大手銀行がそのような取引をするべきではない。今日の発表は、効果的な厳しい規制が必要であることの警報だ。-- カール・レビン上院議員(民主党)

しかし、どうやって20億ドルもの損を出したのだろうか?CNNは、こう説明している。

事が起きたのはロンドンだ。過去数年間にわたり、JPモルガンのヘッジはロンドンのオフィスで行われている。今回JPモルガンの大損となった取引は、2008年の金融危機の原因となったクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と呼ばれる保険に似た賭けだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、JPモルガンのCDSポジションは極めて膨大であり、時としてマーケットに異常な動きを引き起こした。この動きを観察していたヘッジファンドのトレーダーやマネージャーたちは、JPモルガンとは正反対な取引を次々と行った。

去年になるが、「ウォール街を占拠せよ」という運動があった。金融危機を引き起こしたにもかかわらず、大手金融機関は国民の税金で救われ、肝心な庶民は無視されてしまった。ウォール街の高給取りはどうでもいいから、メイン・ストリート(庶民)を助けてくれ、という不満の表れが「ウォール街を占拠せよ」運動だ。ウォール街=庶民の敵といったイメージがあるだけに、今日のJPモルガンのニュースを聞いて、多くの人がウォール街に対して再度失望したことだろう。

マーケット終了まで、あと20分ほど残っているが、下がJPモルガン・チェースの日足チャートだ。




大きな窓を開けてスタートを切り、株価の方は10%ほど下げている。出来高は膨大、通常の6倍だ。もし昨日この株を空売っていたら一晩で大儲けだったなあ、などと思っている人もいることだろうが、こういうヘッドラインを見つけた。




昨日木曜に起きたことだが、JPモルガンのニュースが発表される前に、大量にプット・オプションを買った人がいる。買った枚数は1万3800枚、JPモルガンの5月限、ストライク・プライスは41ドルのプット・オプションだ。株が下がると思う時にプットを買うわけだが、これはあまりにもタイミングが良すぎる。もう一つ言えば、このプット・オプションはウィークリー・オプションだから期限切れになるのは今日金曜だ。繰り返すが、極めて素晴らしいタイミングだ。いったいどうやったら、翌日切れてしまうオプションを、これだけ大量に買うことができるのだろうか?記事によれば、このオプションは、一晩で10倍になったそうだ。


(情報源:JPMorgan's big loss: Explain it to me

JPMorgan Fiasco Renews Calls for Tougher Regulation

UPDATE: Mysterious $JPM Put Trade Just Returned 10x Overnight

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