米国株式市場 -- 出来高が減るのは当たり前??

貧弱な株の出来高を指摘する人が多いが、クレディ・スイスの調べによると、先月3月の米国株式市場の出来高は2007年12月以来最低の水準だった。下はS&P500指数に連動するETF、SPDR S&P 500 (SPY)の週足チャートだ。




去年の秋からの様子だが、マーケットは確かに上昇しているが、矢印の方向で分かるように出来高が冴えない。当然疑問になることは、なぜ出来高が減少しているのだろうか?クレディ・スイスのアナ・アブラモビック氏は、次の二点をあげている。

・オプションと先物の人気化。2011年、オプション市場と先物市場は史上最高の出来高を記録し、株式市場から資金を奪っている可能性がある。
・出来高の半分を占めるHFT(コンピュータを利用した大手証券会社やヘッジファンドによる高頻度取引)が去年の夏以来減っている。

こういう意見もある。
出来高が減っていることを疑問に思う必要などない。2000年以来、米国株式市場は2度の大きな下げを経験し、2年前にはフラッシュ・クラッシュもあった。こんな状況では、一般の個人投資家たちが株式市場を離れてしまうのは当たり前だ。 -- ダグ・カス氏(Seabreeze Partners)

出来高を伴わない上げは信用できない、ということがよく言われるが、ここまでが順調だっただけに、そろそろマーケットから撤退を考えるべきだろうか?もちろん、全ての人にあてはまる答えなどないが、まるで株離れを防ぐことを目的に書かれたような記事がCNNマネーに載せられていた。マーケットがここから少々下げたくらいでパニックしてはいけない、ということが要旨になるが、パニックするべきでない理由として次の5つがあげられている。

1、株はまだ割安である。
2、個人消費が大きく上昇している。
3、中国経済の伸びはやや減速した程度。
4、ヨーロッパ情勢は、もはやマーケットの主要材料ではない。
5、一直線に上昇するマーケットなどない。健全な相場には一時的な下げが必要だ。

このCNNの記事が、はたしてどの程度の説得力があるかは分からない。カス氏の言うように、2000年以来マーケットは2度の大幅な下落を経験し、更にフラッシュ・クラッシュもあった。去年の話になるが、「ウォール街を占拠せよ」のデモで分かるように、人々はウォール街を敵のように思っている。大衆が積極的に投資できるようになるためには、先ずこの「ウォール街=悪」のイメージを一掃することが必要だ。


(情報源:Where Has All the Trading Gone? Volume Hits 4-Year Low

5 reasons investors shouldn't panic

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