個人投資家はウォール街の専門家より強気

アメリカの個人投資家たちは株に割り当てる資金を増やしている。3月、株がポートフォリオを占めるパーセンテージは1.6ポイント上昇して60.7%となった。その一方、国債や地方債への投資は3.6ポイントの減少となり、債券がポートフォリオを占める割合は19%となった。個人投資家協会(AAII)のチャールズ・ロットブラット氏はこう語っている。

好調な株式市場が続き、個人投資家たちは、短期的にまだ株は上昇する、という考え方を変えていない。しかし、国債は利回りが上昇し、債券市場に対する不安材料となっている。更に、投資判断に影響を与えた要素として、低金利に対する不満、米国経済の回復速度、世界のソブリン債などがある。

楽観的な個人投資家とは反対に、ウォール街の専門家たちは株に回す資金を減らしている。sentimentrader.comから少し抜粋しよう。

最新のデータによると、ウォール街のストラテジスト達は、資金の55.3%を株に回すことを勧めている。1998年以来、今回の数値より低かったことは、2009年の1月から8月にかけてだけだ。(結果的には、この期間に株の比重を減らすことは好判断ではなかった。)しかし3月、個人投資家たちは株に割り当てる資金を60.7%に増やしている。数値的には極めて高いというレベルではないが、数カ月前は52%だった。
とういう事で現在、ウォール街の専門家は投資家たちに資金の55%を株へ投資することを推奨している。しかし現状は、個人投資家たちは60%を株に割り当てていおり、言い換えると、ウォール街(55%)と個人投資家(60%)の差はマイナス5%だ。下が、この差をチャート化したものだ。
チャート: sentimentrader.com 

緑の点線より上は、ウォール街の専門家の方が個人投資家より株に対して強気になっていることを示し、赤い点線より下は、今回のように数値がマイナスとなって、個人の方がウォール街より強気なっていることを示す。

さて、上のチャートから皆さんはどんな結論を引き出すだろうか。極端な数値例として、sentimentrader.comはAとBについてこう書いている。

2006年5月(B)、マイナス9%という数値が示すように、個人投資家たちは株に対してかなり強気になっていた。しかし、たとえそこで買っていたとしても、マーケットの大幅下落に巻き込まれるようなことはなかった。それとは逆にウォール街が強気だった場合、特に+10%を超えAのように高い数値だった場合は、株式市場の長期的大幅上昇が起きている。という訳で、現在の個人投資家とウォール街の差は、短期中期的に見た場合、小さな心配材料といった程度だ。もっと言えば、ウォール街以上に強気な個人投資家という状況は、売りシグナルではなく買いシグナルに近い。


(情報源:AAII: SMALL INVESTORS MOVING OUT OF BONDS

sentimentrader.com

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