冷蔵庫の製造会社は住宅建築銘柄??

今年好調なのは住宅建築銘柄だ。SPDR S&P Homebuilders(XHB)という住宅建築銘柄に投資をしているETFがあるが、今年ここまでの成績は、S&P500指数の+11%を上回る+23%だ。長い低迷が続いた米国住宅市場は底を打ち、いよいよ本格的な回復が始まったと解釈する人が多いが、ポール・ラ・モニカ氏(CNNマネー)はこんなことを指摘している。

SPDR S&P Homebuilders(XHB)が大きく上昇しているが、このETFが投資している多くの銘柄は住宅建築銘柄ではない。例を挙げよう。
Select Comfort(SCSS):ご存知のように、Select Comfortはスリープ・ナンバーで有名なベッドを製造する会社であり、今年に入ってから50%を超える上昇となっている。この銘柄がETFを占める割合は3.3%だ。
Whirlpool(WHR):冷蔵庫、洗濯機で有名な会社だが、Whirlpoolは今年60%以上の伸びを記録し、このETFを占める割合は3.5%ほどになる。興味深いのは、Whirlpoolの売上の半分以上は海外からのものであり、米国内における出荷数は0から3%の伸びが予想されている。
Tempur-Pedic(TPX):枕とマットレスの製造会社。売上のほぼ30%は海外からのものであり、株価の方は今年約60%ほど上げている。
Lennox International(LII):空調装置会社。約30%の売上は海外市場におけるものであり、株価は今年+24%。

更にラ・モニカ氏は、このETFには日曜大工用品を取り揃えた小売店Home Depot(HD)、Lowe's(LOW)なども含まれていることを指摘し、このETFが好調だからといって米国住宅市場が上向きになったと結論することは危険だと語っている。

しかし迷惑な名前のETFだ。SPDR S&P Homebuildersと聞けば、誰でも住宅建築銘柄に投資するETFだと思ってしまう。現に、「Homebuilder」を辞書で調べると、こう説明されている。

homebuilder:住宅建築業者[会社] (英辞郎on the WEB)

まぎらわしいのは、このETFの名前だけではない。他の例として、benzinga.comにはいくつかのETFが紹介されている。

US Oil Fund (USO):このETFは、米国で生産される原油ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)価格に連動する仕組みになっている。しかし去年の6月から、このETFの成績は、ウェスト・テキサス・インターミディエイトの伸び率を大きく下回っている。
iShares MSCI Emerging Markets Eastern Europe Index Fund (ESR): この名前を聞いたら、資金は東ヨーロッパの新興市場諸国に投資されると思ってしまう。しかし事実は、資金の76%がロシアに投資されているわけだから、正にこれはロシア・ファンドだ。
First Trust ISE-Revere Natural Gas Index Fund (FCG):天然ガス専門ETFといった雰囲気だ。このETFが投資している会社を調べてみると、天然ガスと原油の両方を生産しており、会社が力を入れているのは天然ガスではなく原油の方だ。





(情報源:The fake housing recovery

The 7 Most Deceiving ETF Names


さて、円はそろそろ買いだろうか?

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