認知症の男性に車を売った??

70歳の男性が、コンバーチブル型の日産MURANOを買った。驚いたのは奥さん、なぜなら夫は認知症と診断され、車の運転などできる状態ではないからだ。さっそくセールスマンに事情を説明し、販売の取り消しを要求したが、セールスマンの答えは「ノー」。セールスマン自身、たしかに旦那さんの様子は変だと思ったと認めているが、販売は既に成立しているからキャンセルは無理という説明だった。

この男性が車を買ったのは去年の12月。その2カ月前には、認知症がかなり進行した段階であるレビー小体認知症と診断され、脳の手術も受けている。奥さんの話によれば、特に手術の後から夫の様態が悪化し、常に介護が必要な状態となっていた。

現在この男性は精神科病棟にいるが、車を購入した12月時点では自宅で暮らしており、弟が世話役として同居していた。(奥さんとは数年以上別居している。)自動車の購入は12月14日。この日、長期医療ケアに関することで、弟が奥さんに相談に行っている時に起きた出来事だった。

弟が去った後、この男性は自分で車を運転して、North Bay Nissanという自動車販売店を訪れた。先ず、運転していったNissan Altima(ハイブリッド)を買い取ってもらい、そしてコンバーチブル型の日産MURANOを買った。あれもこれもと様々な装備を取り入れたので、車の合計代金は$62,130(約509万円)となり、月々の支払額は$923(約7万5700円)となった。「夫は倹約を心がけていた人ですから、以前のように正常な状態なら、このような買い物は決してしません」、と奥さんは語っている。

この出来事が起きたのはカリフォルニア州であり、この州には病気などで正常な判断ができない人が結んだ契約は無効である、という法律がある。奥さんは弁護士を雇って販売取り消しを要求しているが、まだ思うような結果が出ていない。

悪徳自動車セールスマン、認知症の高齢者を利用して手数料稼ぎ、と解釈した人もいると思うが、この記事を読んだ人たちの書き込みをいくつか見てみよう。

・ 皆でこの自動車販売店を訪れよう。4、5台の車を試運転して、セールスマンの時間をたっぷりと使った後、この高齢者の男性の記事をセールスマンに手渡して店を去ろう。(Quan Leeさん)
・ 私も自動車業界で働いているが、どの業界にも腐ったリンゴは存在する。時として、たとえ認知症と診断された人でも正常に振る舞うことがあるから、セールスマンにはこの男性が正常に見えたかもしれない。しかし、事情を詳しく知る人たちから後で状況の説明があったわけだから、セールスマンは販売を取り消して、金をこの男性に返すべきだ。(Jeffrey Pazさん)
・ 私は30代の女性です。私も、このNorth Bay Nissanで車を買い、とても嫌な経験があります。ですから、この男性の記事を読んでも、全く驚くことはありませんでした。(Farmer Janeさん)
・ 奥さんからの説明を聞いた時点で、North Bay Nissanは販売をキャンセルするべきでした。キャンセルをしなかったためマスコミがこの出来事を取り上げ、この自動車販売業者のイメージは大きく崩れました。(Charlene Penaさん)
・ North Bay Nissanで車を買おうと思っていたけど、この記事を読んでやめることにした。(Liz Schallert さん)





(参照した記事:Dealer sells car to man with dementia

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