天然ガス -- 今度こそ、ここが大底!?

あれ、天然ガスがトップになっています。

資料: Hard Assets INVESTOR

商品市場で、今週もっとも成績が良かったのは天然ガス、上昇率は8.84%です。天然ガスと言えば、ダウントレンドの良い見本なのですが、下は天然ガス専門の上場投信の日足チャートです。




金曜の終値は5ドル61セント、+4.28%の大幅上昇です。安値圏で横ばい中といったチャートですが、目に付くことを二つだけあげます。

1、勢いを示すギャップ(窓)が形成されています。

2、しかし 出来高は昨日と大した変わりはありません。

もし本当に勢いがあるギャップなら、こんな状態になります。




デンドリオンというバイオテクノロジー銘柄の日足チャートです。 大きなギャップ(1)です。そして、このギャップに伴った出来高(2)は膨大です。このようなギャップはブレイクアウェイ・ギャップと呼ばれ、矢印で示したように、その後の株価上昇に期待することができます。

もう一度、天然ガスの上場投信の日足チャートを見てください。繰り返しになりますが、デンドリオンのような突出した出来高がありません。明らかに、力強さを欠いています。このように大きな出来高を伴わないギャップはコモン・ギャップと呼ばれ、大した株価の伸びを期待することができません。

しかし、こういう反論もあります。「これはコモン・ギャップではなくブレイクアウェイ・ギャップだ。確かに、このギャップには出来高が不足している。しかし、今日は3連休を控えた金曜であることを考えれば、出来高が伸びないのは当たり前だ。」

なるほど、天然ガスの上場投信の出来高が伸びなかったのは連休が原因かもしれません。マーケット全体を見た場合、今日の出来高は昨日より少なかったですから、午前中で取引を終わらせて午後から出かけてしまった人が多かったようです。しかし、たとえ連休を控えていても、話題性のある株の出来高は跳ね上がります。例えばデマンド・メディアです。




第4四半期の決算発表、そして経営状況は今年一転しそうだという明るいニュースが材料となって株価は30%の上昇、出来高は通常の8.6倍です。

天然ガスに対して、投資家たちは強い不信感を持っています。言い換えれば、投資家たちは、あまりにも長い期間にわたって天然ガスに騙されてきたのです。下が、天然ガス専門の上場投信の長期チャートです。




2008年、株価は127ドルを超えていましたが、今日の値段はたったの5ドル台です。ここが底だ、今度こそここが底だ、と買い足していた人たちはもうこの上場投信を見るのも嫌になっていることでしょう。多数の犠牲者を生んだ上場投信だけに、ある程度上昇しただけでは、単なる一時的な現象としか思われないことでしょう。

相場の世界には、「頭と尻尾はくれてやれ」、という言葉があります。この言葉に従うなら、天然ガス投資を考えるのは、トレンドが上向きになってからでも遅くないと思います。

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