米国株式市場 -- 消極的な売り手、売り残は4年ぶりの低レベル

世界で最も大きな株式市場を持つ国はアメリカだ。全世界の株式市場の総額を100とすると、アメリカが占める割合は32.21%になり、下が上位20にランクする国々だ。


資料: Bespoke Investment Group

アメリカ(United States)で説明すると、現在(Current)アメリカの株式市場が世界の株式市場を占める割合は32.21%になり、2011年を開始した時点(Start of 2011)では29.68%だった。去年と比較すると(Change)、比率は2.53ポイント上がっている。

第2位は日本だ。日本の株式市場が世界の株式市場を占める割合は7.36%だが、この数値は一年前の7.69%より低い。見てのとおり、マイナスとなっているのは日本だけでなく、20カ国中14カ国が下げており、特に目立つのはマイナス0.79の中国とマイナス0.62のインドだ。去年より規模が増大した国々を見てみると、先ずアメリカの+2.53、その次が+0.47のロシア、そして次が0.21の英国だからアメリカの伸びが飛び抜けている。

それでは、G7の国々とBRIC諸国に投資したらどんな結果になっているだろうか。先ず、アメリカを見てみよう。もし2011年の1月3日に、S&P500指数に連動する上場投信に投資したとすると、今日のマーケット終了時点では8.78%の利益が出ている。下が結果だ。(数値は上場投信を使って投資した場合を表す。)

・アメリカ:+8.78%

・日本:-9.8%

・英国:+3.79%

・中国:-8.15%

・カナダ:-8.07%

・フランス:-10.7%

・ドイツ:-5.12%

・ブラジル:-9.94%

・インド:-23.69%

・ロシア:-16.07%

・イタリア:-15.66%

プラスはアメリカと英国の二国だけであり、最も下げたのはインドの23.69%だ。G7諸国で一番下げたのはイタリアだが、上の表で分かるように、BRIC諸国の全てがイタリアより大きな株式市場を有している。それにイタリアと言えばPIIGS諸国の一国であり、きびしい財政難に直面している。

今のところアメリカは好調だが、zerohedge.comはこんなチャートが掲載されている。


チャート:  zerohedge.com 

(赤い折れ線はS&P500指数に連動するETFの動きを示し、黒い棒線はニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄の売り残を表す。)

zerohedge.comによれば、現在の売り残は125億株に相当し、ここ4年間で最低のレベルに達している。正に売り手は消極的であり、皆が皆買いに走っている状態だ。言うまでもなく、どんなに株が上昇しても、持ち株を売らなければ利益を得ることはできない。赤い折れ線で分かるように、マーケットはレジスタンスに迫っているわけだから、そろそろ利食いのまとまった売りに注意したい。


(参照した記事: The US Gets Bigger While China Gets Smaller

The Shorts Have Left The Building

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