金は買い、それとも売り? 迷う投資家たち

PIMCOの共同最高投資責任者であるモハメド・エラリアン氏が、現在の弱い世界経済状態それに地政学的リスクを考慮すると、投資家たちは株に割り当てる資金は少なめにして、金や原油などの商品に資金を回すべきだ、というようなことを語っていた。この一言がどの程度影響したかは分からないが、今朝は金が買われている。下は、金専門の上場投信SPDR Gold Trust (GLD)の日足チャートだ。




実は今あるチャットルームにいるのだが、この上場投信が議論されている。「二日連続で下げたのだから今日反発するのは当然」、という意見が多いが、「まだ買うのは早すぎる」という意見も出ている。週足チャートを見てみよう。



「現在の位置は、ちょうど下降する上辺にあたり、ここがレジスタンスになる可能性がある。言い換えれば、ここでは売りが出やすいから、買うなら先ずブレイクアウトを確認してからだ。」もっともらしい意見だが、皆さんは、この線の引き方に疑問を感じないだろうか?こういう反論がある。



これも週足チャートだ。「Aで分かるように、金は既にブレイクアウトして買いシグナルが出ている。約3カ月に及ぶ下げが終わり、また上げ波動が始まったのだから、ここで売るのは間違っている。」すると、今度はこんな意見が出てきた。



「見てのとおり、高値安値とも相変わらず右下がりだ。これはダウントレンドを明確に表しているわけだから、まだここでは積極的に買えない。」

さて買うべきか、それとも売るべきかが分からなくなってしまったが、実はこの分からないというのが投資家たちの心理状態だ。


データ:  sentimentrader.com

上のチャートは、金に対する投資心理を見たものだ。赤い点線(1)は超強気、そして緑の点線(2)は超弱気レベルを示し、現在の位置は中間だから超強気でも弱気でもない。しかし線は上昇中だから、買いを考える人が増えているわけだ。

日足、週足チャートを見て分かるように、上にはいくつものレジスタンスが控えている。一番上の日足チャートに戻ってほしい。今日の上げで、壁になる可能性がある先週の高値が迫っている。というわけで、はたしてこの高値を突破できるかが目先の注目だ。


(参照した記事:PIMCO's El-Erian favors bonds, gold

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