ブレイクアウトの米国株式市場 -- 買い手が期待するシナリオとは

好調なマーケットが続いています。特に先週金曜は、予想以上に良かった雇用統計をうけて、S&P500指数はレジスタンスラインを突破して高値を更新しました。




上昇する20日移動平均線(1)と50日移動平均線(2)で分かるように、短期中期のトレンドは上げ基調です。長期トレンドを見る200日移動平均線(3)は、まだ上昇していませんが、最近はほぼ水平に近い状態になってきました。それから、先日50日移動平均線が200日移動平均線をクロスしたことで、移動平均線の並び方が上から20日、50日、200日の順番になり、いよいよ強いアップトレンドが明確になってきました。

もちろん考慮しなければならない事もあります。金曜のブレイクアウトでRSI(4、相対力指数)が70を超え、マーケットが買われすぎレベルに達しました。もちろん、相場が強いときはRSIが70を突破するのは当たり前だという反論もありますが、少なくともここでは利食いの売り物に注意する必要があります。


データ:sentimentrader.com

上は投資家たちの心理状態です。長期(Long-Term)短期(Short-Term)とも超楽観レベル(Extreme Optimism)に接近し、ほぼ皆が皆強気な状態です。逆張りを専門にする人たちは、皆が悲観的なときに買い、現在のような状況では持ち株を利食うタイミングになります。

次に、S&P500指数にボリンジャーバンドを入れてみました。




1で分かるように、金曜のローソク足は上限バンドを少し上回って終了です。これはいくらなんでも行き過ぎだから、持ち株を少し売って利食うべきだと言うことができますが、強気な人たちはこんなことが起きることを期待しています。




上は人気株アップルの日足チャートです。買い手がマーケットに期待しているのは、Aの部分で起きている、上限バンドに張り付いたまま上昇するバンドウォークという現象です。 言い換えれば、売り手がここで積極的に空売ることができない理由の一つは、マーケットにバンドウォークが起きる可能性があるためです。

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