まだまだ厳しい米国住宅市場

先ず、ロイターの記事から見てみよう。

11月米ケース・シラー20都市圏住宅価格指数は予想以上に低下
(前略)S&P指数算出委員会のデービッド・ブリッツァー委員長は声明で「低金利の持続や第4・四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率改善にもかかわらず、住宅価格は下落が続いている」と指摘し、「トレンドは下向きであり、転換点が近いという兆しは統計ではほとんど見当たらない」との見方を示した。(後略)

問題は「転換点が近いという兆しは統計ではほとんど見当たらない」の部分だ。最近のマーケットを振り返ってみると、何と言っても住宅関連株の好調さが目立っている。




上は住宅建築関連の上場投信、SPDR S&P Homebuilders (XHB)の日足チャートだ。10月の安値から、既に50%を超える上昇となり、同期間+22%のS&P500指数を大きく上回っている。確かに素晴らしい成績なのだが、この日足チャートには、いくつかの弱さが見られる。

・5で分かるように株価は上伸しているが、MACDのヒストグラム(6)は既に下降が始まり、ダイバージェンスという黄信号が出ている。

・ストキャスティクス(3)は、80以上の買われすぎレベルにしばらく張り付いていたが、最近このレベルを大きく割り込んで買いに以前のような強さが見られない。

・MACD(4)のファストラインは、スローラインを上から下にクロスして売りシグナルが出ている。

・今のところ、株価は20日移動平均線(1)に支えられているが、もしここを割るようなら50日移動平均線(2)あたりまで下げそうだ。

週足チャートに移ろう。




現在、株価はレジスタンスライン(1)に挑戦中だ。言い換えれば、去年の10月から投資していた人たちは、このレジスタンスラインが目標値になり、自然と利食いの売りが出やすい場所だ。ストキャスティクス(2)は下向きになっているが、MACD(3)は、まだ売りシグナルを発していない。繰り返しになるが、レジスタンスライン付近では売りが増える。無理にここで買うのではなく、先ずブレイクアウトを確認したい。


(参照した記事:11月米ケース・シラー20都市圏住宅価格指数は予想以上に低下

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