寒波到来を祈る天然ガスの投機家たち

先日、正確に言えば1月12日、「天然ガス--ここが大底だ???」という題でブログを書いた。例として挙げたのは、天然ガスに投資をしている上場投信United States Natural Gas Fund (UNG)だ。12日の終値は5ドル90セント、そして現在の価格は5ドル38セントだから、更に約9%の下落となったわけだ。今朝のブログで、マーク・ペリー氏(ミシガン大教授)は、こんなチャートを掲載している。

チャート: mjperry.blogspot.com

米国内における10月の天然ガス生産量が史上最高に達した。

チャート: mjperry.blogspot.com  (先物市場における、2000年1月から2012年1月までの天然ガス価格)

史上最高の天然ガス生産量、比較的暖かな今年の冬などが原因となって、天然ガス価格の下げが続いている。

上のチャートで見るかぎり、現在の天然ガス価格はサポートレベルのテスト中だから、位置的には買い手が現れても不思議ではない。言い換えれば、現在の価格は天井に近いか、それとも底に近いかと質問されれば、ほとんどの回答は後者になることだろう。ケビン・カー氏(kerrtrade.com)は、こう書いている。

天然ガスは、2008年の高値から70%を超える下落となり、商品市場の中で最も成績が悪い商品の一つだ。今年の冬はそれほど寒くないから、天然ガスの需要は減り、在庫量も平均以上に増えている。しかし短期的に見た場合、天然ガスは反発ラリーを展開する可能性がある。

なぜ反発ラリーが期待できるのだろうか。カー氏の説明を極めて簡単に要約すると、天然ガスは超売られ過ぎであること、そして冬はまだ終わっていないという二点になる。

ご存知のように、天然ガスを空売っている人たちは、空売りポジションを買い戻すことで利益を上げることができる。売り手も同じチャートを見ているわけだから、現在の価格がサポートレベルに近いことは知っている。それから、もし寒波到来の予報が出ようものなら、これが買い戻しの良い理由になることだろう。もちろん、天然ガスの長期トレンドは下げ方向だから、反発ラリーはカー氏の言うように短期的なものになる可能性が高い。


(参照した記事:Natural Gas Updates; Here Come's Super-Fracking

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