2012年はアメリカ株の年!?

空売りで有名な人が、今日のマーケットは買いだ、と言ったらどう解釈するべきだろうか。ダグ・カスという売りで知られるヘッジファンド・マネージャーがいるのだが、昨日こんなことを語っている。

米国株式市場に対する私の見方は更に楽観的なものになっており、今は株に割り当てる資金を増やす時だ。

9時前に起きたことがない人が、ある日突然5時に起きると目立つように、カス氏の強気論も同様に目立つ。しかし、なぜ氏は強気になったのだろうか。挙げられている理由を見てみよう。

・アメリカの経済回復は、たしかにゆっくりとしている。しかし他の国々と比較してみると、現在のアメリカの経済回復は、一部の新興市場国を除いて、どの国より優れている。
・資本、流動性を考慮した場合、米国の銀行は海外の銀行よりしっかりしている。
・バランスシートが示す健全な米国企業。
・更に安定してきた米国消費者。各世帯が抱える借金も大幅に減っている。
・他の国々、例を挙げればヨーロッパや中東と比較すると、アメリカは政治的に安定している。
・公正、透明な米国企業の報告システム。企業を監視する機関も存在するから、中国企業のような不正が起きない。
・豊富な資源を抱えるアメリカ。
・前向き、積極的に行動する米国の中央銀行(連銀)。
・ドルは相変わらず準備通貨であり、ユーロよりはるかにしっかりしている。
・より良い暮らしを求めて、今日も移住者が米国に押し寄せている。

なにかアメリカはバラ色といった雰囲気だが、ダウ・セオリー・レターズのリチャード・ラッセル氏の意見も引用しておこう。

先日、明るい雇用統計が発表されたが、株式市場の内容は決して良くなっていない。買い圧力、売り圧力を比べてみると、売り圧力の方が圧倒的に強い。一部の鉱山関連銘柄を除いて、全ての持ち株を売り払ってほしい。なぜなら、今年の相場は長い寒い冬になるからだ。ゴールドマン・サックスの例で分かるように、ウォール街の大金融会社は、社員たちの給料を減らしている。内部の人たちの話によれば、彼らは厳しい相場が2013年まで続くことを想定して準備を進めているようだ。






(参照した記事:Richard Russell - Gold Scaring Weak Hands, Hang on to Miners

Kass: Where I Now Stand (2012 Edition)

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